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2019年09月30日

2025年に必要な看護師は最大202万人 訪問看護師は2.5倍の12万人が必要に

 

高齢化に伴って医療需要がピークを迎える2025年には、188万~202万人の看護師が必要になる――。

 

看護職員の将来の需要について、厚生労働省が8年ぶりとなる推計を発表しました。

 

看護職員の就業者数は現在およそ166万人。2025年までに、あと22万~36万人を増やす必要があります。特に、訪問看護師の需要が大きく伸びると見込まれています。

 

 

2025年時点での看護師不足は6万~27万人?

この推計は、9月30日に開かれた厚労省の検討会(看護職員需給分科会)で、精査中の暫定値として示されたもの。病院・病床が再編される「地域医療構想」が実現することを想定して、2025年に必要な看護職員の数がはじき出されました。

 

また、「勤務環境の改善でワークライフバランスが今より充実する」という前提で、次の3つのシナリオが仮定されています。

 

すべての看護職員が…

◆シナリオ1

超過勤務=月10時間以内、有休取得=年5日以上

◆シナリオ2

超過勤務=月10時間以内、有休取得=年10日以上

◆シナリオ3

超過勤務ゼロ、有休取得=年20日以上

※現状の平均値に近いのはシナリオ2

 

それによると、2025年に必要な看護職員は次のグラフのようになります。

 

 

シナリオ1で188万668人、

シナリオ2で189万7547人、

シナリオ3で201万9758人

-と見込まれました。

 

この需要に対して、供給数(=就業している看護師の数)は、2025年時点で175万~182万人程度になると推計。

 

単純計算では、2025年時点で6万~27万人分の看護師不足が生じる可能性があるということになります。

 

かなり幅のある数字ですが、これからの地域医療構想の進捗状況やワークライフバランスの充実度、離職率の増減などによって変わってくるとみられます。

 

 

病院看護師の需要は大きく増えない

2025年時点での看護職員の需要について、内訳を詳しく見てみましょう。

 

病院・診療所(病院+有床診療所+精神病床+無床診療所)

 

「入院から在宅へ」と言われるように、入院ベッドを増やさないという大きな方針があるため、病院・診療所に必要な看護師は、現状から大きく伸びることはありません。

 

上記のうち、大半を占める(精神病床をのぞく)病院・有床診療所で必要な看護職員は101.5万~109万人です。2016年時点で約96万人だったので、わずかな増加にとどまります。

 

 

訪問看護

 

入院ベッドが増えない中、増加する患者の受け皿となるのが在宅です。訪問看護師の需要は今後も伸び続け、11.7万~12.6万人が必要になると見込まれました。2016年の4.7万人に比べ、およそ2.5~2.7倍となります。

 

 

介護保険サービス

 

介護保険サービス(介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、居宅サービスなど)に携わる看護職員も、需要の増加幅が大きくなっています。2016年の15万人に対して2015年に必要な数は19.5万~21万人。およそ1.3~1.4倍の看護職員が必要です。

 

 

学校養成所等

看護学校や研究機関、保健所、行政、社会福祉施設などで必要な看護職員は14.2万~15.3万人(2016年は11.7万人)となっています。

 

 

この需要にどう応える…?

厚労省は、これまで5年おきに需給推計をまとめてきました(前回の推計期間は2011~2015年)が、2016年以降については推計作業をいったん中断。地域医療構想を踏まえて、2025年時点の需給推計を示す方法に変更されました。

 

2019年1月には「ごく粗い試算」(精神病床や無床診療所などが含まれず、ワークライフバランス改善も考慮されていない数値)も示されていました。厚労省の検討会は、今回の推計をさらに精査し、看護職員の確保策に関する提言を併せて盛り込んだ報告書をまとめる予定です。

 

 

看護roo!編集部 烏美紀子(@karasumikiko

 

 

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(参考)

病院・有床診療所・訪問看護・介護保険サービス の看護職員数の推計値について(ごく粗い試算)(厚生労働省)

第11回 看護職員需給分科会(厚生労働省)

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