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2019年08月26日

おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~【5-1】

ママナースもも子』でお馴染みの広田奈都美さんが描く、訪問看護師マンガ。

単行本3巻の発売を記念して、月刊誌『フォアミセス』より特別転載でお届けします!

 

『看護師を経て、看護学校の教員もやり、看取りの勉強は多くしてきたつもりだ。』そう思っているのは、繁田幸代( 62 )元ナース、肺高血圧間質性肺炎を患った母 繁田みつえ(84)の看護をしています。繁田は自分の母親の看護が必要になったとき、『これまでの学びを生かすチャンスだ』と思いました。でもやはりそこは理想と現実…うまくいかないことも多々あったけれど、それでも何とかやってこれたのは、元看護師というプライドもあり、みつえは医師に宣告された余命を超えました。

 

看護師だからこそできる看取りがあるんじゃないかと、繁田はいつも模索しています。
場面はかわって彼女は花。訪問看護の新人ナースです。初めて訪問に伺う患者さんの情報をある程度確認してはいたのですが、その対象の家に伺うとそこには、繁田先生とという知り合いのお家でした。「あれぇ繁田先生じゃないですか!?」と驚く花。

 

繁田も「花ちゃん!」と顔をみて驚きました。なんと繁田は花の看護学生時代の先生だったのです。「そうだったんですねー。学校やめて介護されてたとは…。」これまでの経緯を聞く花は、『新鮮。思わぬところで恩師と再会!しかも訪問先のご家族とは…。」と驚きが隠せませんでした。『先生は老年看護も教えてたし、臨床も長年やってたベテランだから、看護も完璧!じゃなかろうか。』と花は考えました。

 

先生は、「やっぱり家で亡くなりたいって方多いわよね。私の母もそうだから私も家で看取るつもり。」と言いました。花は先生の力強い言葉に感動します。体を起こした繁田先生の母親に「私の教え子なのよ。」と伝えると、お母さんは「それはそれは素敵な偶然ねー。」と笑顔で言いました。花は、『先生のお母様も優しそうな方だ…。』と嬉しくなりました。

 

嬉しい反面、『息苦しそう…間質性肺炎の方だからかな』とも思いました。帰りの車の中で、先輩ナースに「間質性肺炎のあの息苦しさはどんどん悪くなるの。風邪をきっかけに急激に症状が悪くなって亡くなることも多くて、本日も元ナースのあの先生も大変だと思う。」と聞かされました。「看取りって言ってたのは、母親が亡くなる覚悟があると言っているのだと思う。」とも言いました。

 

重大さにごくりと息をのむ花。でも「先生は大丈夫な気がしちゃいます。だって本当にパワフルで明るい先生なんです。」と言いました。花がここまで言うのにもワケがあります。繁田先生は教師時代乳がんになりカムバックした人だからです。学生時代、先生は教室で「実は私、癌になっちゃって。でも平気なの、ステージⅠだから。必ず戻ってくるから勉強しておきなさいよ!」と元気に言っていましたが、実はステージⅢで乳房を取っていました。

 

しかし、先生は落ち込んだ素振りも見せず、むしろ皆の前で傷跡を見せた人なのだ。これも勉強だと、生徒たちに質問を促すほどあっけらかんとしていました。仕事にも復帰し教壇に戻り、その後も論文を書いたり大学の講師を務めるなどすごい人でした。花は、『そんな先生のお母様への介護はきっとすごいんだろうな…』と思いました。

 

その頃繁田先生は、介護をしながら、『介護の日々をどう伝えたらよいか』と考えました。プロだからわかることも多く、心配も減る。呼吸リハビリも指導できちゃうし、看護師としての昨日をフルに使っているといえます。

 

でもドクターから、平均余命は5年でこれ以上よくなることはないと母の余命宣告をされたとき、へんてこな理屈をこねて受け入れられなかったのです、『自分の乳癌の時は楽観的になれたのに、自分以外の家族のことになると…』と先生は思っていたのでした。

【2】に続く

 

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◆『おうちで死にたい』は『ナースのチカラ ~私たちにできること 訪問看護物語~』にパワーアップ!
月刊『フォアミセス』で好評連載中です。

フォアミセスへのリンク

 


【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌

ブランク16年の私が看護師に復帰した話

モンスター患者~みんなが困り果てた金田さんのこと~

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コメント一覧(2)

2名無し2019年08月27日 13時39分

私も電子版で買ったのにここでも読んでしまってます。面白いですよね!

1名無し2019年08月27日 07時10分

単行本買ってますが、やはり面白い!

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