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2019年04月23日

「前残業」看護職の約7割が行うも、残業代を請求する人はわずか|退勤時間調査

前残業 看護職の約7割、20代前半は8割超/看護職:前残業あり69.4%、前残業なし30.6%、24歳以下:前残業あり82.2%、前残業なし17.8%、25~29歳:前残業あり78.3%、前残業なし21.7%、30歳代:前残業あり69.6%、前残業なし30.4%、40歳代:前残業あり66.1%、前残業なし33.9%、50歳代以上:前残業あり61.7%、前残業なし38.3%/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」

 

看護現場で当たり前のように行われている「前残業」(始業前の業務)

 

「これも業務じゃないの???」

「残業代つくの? つかないの?」

 

と、モヤッとしたことは一度や二度ではないのでは。

 

看護職の約7割が前残業を行っている。それも、若い看護職ほど多く、20代前半では8割超え

しかし、残業代を申請している人はわずか

 

そんな調査結果が出たので紹介します。

 

 

目立つ、看護職の前残業の多さ

調査は、日本医療労働組合連合会(医労連)が行ったもので、長時間労働の是正や不払い残業の根絶が目的。

 

2018年9月から2019年1月にかけ、医労連加盟の組合員や職員ら(1万1296人)に、聞き取りアンケート形式で実施されました。

 

調査対象は看護職が5275人と最も多く、医療技術職(リハビリ職以外)が1303人、リハビリ職が1161人、介護職が1003人、医師が121人。

 

調査の結果、前残業を行っていたのは全職種で57.6%で、職種別では看護職が最も多い割合(69.4%)でした。

 

前残業が一番多いのは看護職/全職種:前残業あり57.6%/看護職:前残業あり69.4%、前残業なし30.6%、リハビリ職:前残業あり56.9%、前残業なし43.1%、医師:前残業あり54.5%、前残業なし45.5%、介護職:前残業あり45.4%、前残業なし54.6%、医療技術職(リハビリ職以外):前残業あり45.2%、前残業なし54.8%、その他:前残業あり37.6%、前残業なし62.4%/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」

 

前残業をしていた看護職の労働時間は、30分未満が55.6%30分~60分が38.5%でした。

 

 

就業後の残業も、約7割の看護職が実施

就業後の残業は、全職種では59.4%看護職では7割近くが実施。

 

職種別では、看護職は医師やリハビリ職に次いで多く、全職種の平均を7.6ポイント上回っていました。

 

就業後残業 看護職は3番めに多い/全職種:残業あり59.4%、医師:残業あり76.0%、残業なし24.0%、リハビリ職:残業あり69.2%、残業なし30.8%、看護職:残業あり67.0%、残業なし33.0%、介護職:残業あり46.5%、残業なし53.5%、医療技術職(リハビリ職以外):残業あり43.4%、残業なし56.6%、その他:残業あり48.0%、残業なし52.0%/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」

 

前残業と同様、若ければ若いほど多くの看護職が残業を実施。

 

残業時間の長さは、30分未満(29.5%)30分~60分(31.4%)60分~120分(28.1%)と、前残業よりも長い人が多い傾向でした。

 

就業後の残業 看護職の7割近くが実施/残業あり67.0%、残業なし33.0%/24歳以下:残業あり78.2%、残業なし21.8%、25~29歳:残業あり71.1%、残業なし28.9%、30歳代:残業あり68.5%m残業なし31.5%、40歳代:残業あり64.3%、残業なし35.7%、50歳代以上:残業あり60.5%、残業なし39.5%/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」


 

前残業、残業代を全額請求するのはごくわずか

一方で、残業代をきちんと請求している看護職は少数派

 

前残業では、全額請求は5.3%にとどまり、一部請求でも1割にも満たない状況でした。

 

就業後の残業では、7割近くの看護職が残業代を申請していましたが、全額請求よりも一部請求の方が多数を占めました。

 

前残業の残業代、多くの看護師が請求せず…/前残業の残業代請求:全額請求5.3%、一部請求7.8%、請求していない77.7%、その他9.2%/就業後残業の残業代:全額請求26.1%、一部請求41.7%、請求していない22.7%、その他9.5%/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」

 

 

残業代を請求しないワケ

これだけ残業している看護職がいるにもかかわらず、残業代を請求していない人が多いのはなぜか――。

 

その理由としても最も多かったのは、「請求できない雰囲気がある」(35.2%)

 

次いで「請求できると思わなかった」(11.2%)、3つ目に「上司に請求するなと言われている」(2.1%)が多い理由でした。

 

そのほか、「自分の能力不足」「きりがないから」「忖度」などを理由として挙げる人もいました。

 

アンケート結果からは、職場全体で請求しづらい空気が流れている様子がうかがえます。

 

残業代を請求しない理由で多いのは…/請求できない雰囲気がある。上司に請求するなと言われている。請求できると思わなかった。/出典:日本医療労働組合連合会「2018年秋・退勤時間調査」

 

 

不払い残業代、全職種で平均6万1000円

就業前であろうと就業後であろうと、職場の指示による業務やせざるを得ない業務であれば労働時間に当たります。

 

労使協定や就業規則などで規定されている労働時間を超えて働く場合には、残業代が発生してしかるべき。

 

しかし、医労連が今回の調査(全職種)を基に算出したところ、一人あたりの不払い残業代は平均6万1000円を超えていたといいます。

 

医療現場での適切な残業管理、残業代の請求方法の明確化が求められます。

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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(参考)

2018年秋・退勤時間調査(日本医療労働組合連合会)

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