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2019年02月27日

2交代病棟が約4割で過去最高、夜勤の多い病棟は…|看護師の夜勤実態調査

2交代と3交代、どちらもつらい…

 

長時間夜勤となる2交代、勤務間インターバルの確保が難しい3交代。

 

いずれもメリット・デメリットがあり、看護師の健康被害が心配されています。

 

日本医療労働組合連合会の2018年度の実態調査によると、2交代の病棟が39.2%にまで増加。1999年以降、最も高い割合となりました。

 

 

2交代の病棟が再び増加

調査は毎年実施されており、2018年度の調査で回答があったのは378施設(2616病棟)。調査対象は、2018年6月の勤務実績です。

 

2交代の病棟が前回の調査から2ポイント増加。2017年は前年より減少していましたが、再び増加に転じました。

 

3交代および2交代病棟の推移/(3交代)1999年:93.5%、2000年:92.3%、2001年:92.6%、2002年:91.5%、2003年:91.7%、2004年:91.5%、2005年:91.7%、2006年:88.7%、2007年:87.5%、2008年:83.3%、2009年:82.4%、2010年:74.5%、2011年:76.3%、2012年:72.0%、2013年:70.6%、2014年:70.0%、2015年:67.9%、2016年:61.6%、2017年:62.8%、2018年:60.8%/(2交代)1999年:6.5%、2000年:7.7%、2001年:7.4%、2002年:8.5%、2003年:8.3%、2004年:8.5%、2005年:8.3%、2006年:11.3%、2007年:12.5%、2008年:16.7%、2009年:17.6%、2010年:25.5%、2011年:23.7%、2012年:28.0%、2013年:29.4%、2014年:30.0%、2015年:32.1、2016年:38.4%、2017年:37.2%、2018年:39.2%

日本医療労働組合連合会「2018年度夜勤実態調査」を基に、看護roo!編集部で作成

 

1999年からの推移を見ると、2交代の病棟が増減を繰り返しながら、徐々に増えてきています。

 

3交代の病棟が減っている背景には、「準夜勤の後の日勤がつらい」「生活のリズムが崩れる」など、3交代勤務の課題が指摘されています。

 

 

2交代の病棟、「夜勤16時間以上」が6割

2交代勤務は長時間夜勤が心配されています。

 

今回の調査では59.0%の病棟が「16時間以上」の夜勤を行っており、前回の調査から15.9ポイントも増えていました。

 

2交代制の長時間夜勤の推移/(16時間未満)2010年:33.1%、2011年:37.2%、2012年:47.5%、2013年:40.6%、2014年:46.9%、2015年:44.9%、2016年:44.9%、2017年:56.9%、2018年:41.0%/(16時間以上)2010年:66.9%、2011年:62.8%、2012年:52.5%、2013年:59.4%、2014年:53.1%、2015年:55.1%、2016年:55.1%、2017年:43.1%、2018年:59.0%

日本医療労働組合連合会「2018年度夜勤実態調査」を基に、看護roo!編集部で作成

 

長時間夜勤は、労働衛生の観点から問題視されており、2013年には日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」で勤務の拘束時間を13時間以内とする基準が示されています。

 

2017年には「16時間以上」の病棟は43.1%まで減少していましたが、ここへきて大きな揺り戻しがみられたようです。

 

 

3交代の夜勤日数は減少、ICU・CCU等が最多

前回調査と比べ、夜勤の多さは3交代と2交代で少し違いが見られました。

 

3交代の病棟では、1カ月あたりの平均夜勤日数は7.62日。前年の7.69日よりやや減少しました。

 

しかし、「9日以上」の夜勤を行っている看護職員が24.4%で、4人に1人が日看協のガイドラインに示された8日以内の基準を超えていました。

 

3交代の病棟別平均夜勤日数(全病棟:平均夜勤日数7.62日、9日以上の看護職員24.4%)/ICU・CCU等(172病棟):6日以内13.1%、7日12.1%、8日35.0%、9日19.2%、10日以上20.6%/急性期一般(883病棟):6日内18.4%、7日16.5%、8日37.7%、9日19.2%、10日以上8.2%/地域一般(89病棟):6日以内17.9%、7日28.4%、8日39.1%、9日12.9%、10日以上1.7/地域包括ケア(68病棟):6日以内19.0%、7日19.5%、8日39.0%、9日17.1%、10日以上5.5%/回復期リハ(45病棟):6日以内:25.2%、7日18.8%、8日29.0%、9日18.9%、10日以上8.0%/療養(135病棟):6日以内32.7%、7日29.4%、8日30.9%、9日5.5、10日以上1.5%/精神(138病棟):6日以内23.7%、7日27.5%、8日37.0%、9日8.7%、10日以上3.1%/無回答(178病棟):6日以内20.6%、7日23.9%、8日34.6%、9日14.4%、10日以内6.5%

日本医療労働組合連合会「2018年度夜勤実態調査」を基に、看護roo!編集部で作成

 

病棟の種類別でみると、「ICU・CCU等」で夜勤の多さが目立ち、「9日以上」の夜勤を行っている看護職員は4割近くに上りました。

 

そのほか、「急性期一般」「回復期リハ」「地域包括ケア」で、「9日以上」の夜勤を行っている看護職員が2割を超えていました。

 

 

2交代の夜勤回数は増加、ICU・CCU等が最多

2交代の病棟では、1カ月あたりの平均夜勤回数は4.12回で、前年の4.01回より増えました。

 

2010年以降、平均4回を超える状態が続いています。

 

2交代の病棟別平均夜勤回数(全病棟:平均夜勤回数4.12回、4.5回以上の看護職員35.6%)/ICU・CCU等(100病棟):3回以内13.3%、3.5~4回28.2%、4.5~5回26.4%、5.5回以上32.1%/急性期一般(617病棟):3回以内27.7%、3.5~4回36.5%、4.5~5回25.9%、5.5回以上9.8%/地域一般(78病棟):3回以内23.4%、3.5~4回36.3%、4.5~5回23.6%、5.5回以上16.7%/地域包括ケア(42病棟):3回以内28.6%、3.5~4回43.7%、4.5~5回20.3%、5.5回以上7.4%/回復期リハ(43病棟):3回以内27.6%、3.5~4回43.9%、4.5~5回22.0%、5.5回以上6.4%/療養(85病棟):3回以内32.4%、3.5~4回43.8%、4.5~5回16.0%、5.5回以上7.8%/精神(34病棟):3回以内22.1%、3.5~4回45.8%、4.5~5回24.8%、5.5回以上7.4%/無回答(101病棟):3回以内31.5%、3.5~4回46.9%、4.5~5回17.3%、5.5回以上4.3%

日本医療労働組合連合会「2018年度夜勤実態調査」を基に、看護roo!編集部で作成

 

病棟の種類別でみると、3交代の病棟と同様、「ICU・CCU等」で夜勤が多く、約6割の看護職員が「4.5回以上」夜勤を行っていました。

 

そのほか、「地域一般」「急性期一般」「精神」で、「4.5回以上」の夜勤を行っている看護職員が3割を超えていました。

 

 

疲れが取れない「8時間未満」の勤務間インターバルが4割超

勤務間インターバル(勤務の終わりから次の出勤までの休息時間)をどのくらい確保できるかも、健康面に影響があるとされています。

 

最も短い勤務間インターバルが「8時間未満」と回答した施設は45.4%でした。

 

前回の調査の49.0%よりは減少しているものの、依然として過酷な勤務を強いられている看護職員がいることがわかりました。

 

最も短い勤務間インターバル/8時間未満:45.4%、8時間以上12時間未満:14.5%、12時間以上16時間未満:34.1%、16時間以上:6.0%

日本医療労働組合連合会「2018年度夜勤実態調査」を基に、看護roo!編集部で作成

 

 

心配される、看護師の夜勤による健康被害

今回の調査からは、長時間夜勤や短い勤務間インターバルで働く看護師の実態が改めて浮き彫りになりました。

 

日本医療労働組合連合会では、「この調査結果などを活用して、医療・社会保障の充実と夜勤の法制化・インターバル規制に向けて奮闘していく」としています。

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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次の出勤まで何時間?看護師に「勤務間インターバル」が必要なワケ

夜勤の健康被害は深刻。看護師はどう対策すればいいのか?

夜勤「72時間ルール」って、なんで72時間なの?

 

(参考)

2018年度夜勤実態調査(日本医療労働組合連合会)

看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(日本看護協会)

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