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2018年10月27日

ベテランナースと「キャリア」|マンガ・ぴんとこなーす【171】

5年目のムラちゃんから相談を受けたワカさん。翻って自分のことを思うと…

後輩のムラちゃんから将来について相談され、ワカさんは「私はこれからどうしたいんだろう」と自分について考え始めます。家に帰ってきたけど、昨日一人で飲んで片付けなかった部屋がそのままになっていて、「汚ねぇえ」とがっかりしてしまいます。

タイトル:ベテランナースと「キャリア」

片付けをしながら、今の自分のいる環境が楽なんだと考えるワカさん。「ムラにえらそうなことを言ったけど、あれは私のことだ、ムラはまだ若いけど、今の環境に不満だけ言って甘えているのは私だ」と悶々と考えを巡らせて、「看護師 求人」「看護師 結婚」「看護師 年齢」などのキーワードを検索して夜更かししてしまうワカさんでした。

次の日の勤務終了後、ナースステーションのテーブルでうなだれているワカさん。ナスさんとヤマツジさんは「記録が終わらないのか」「男性絡みの悩み事なのか」と心配しています。それに対してワカさんは「違うわよ、将来のことを調べてたら不安になって眠れなかったの」とうなだれたまま返事をしました。ナスさんはそれを聞いて、「人はどうして不安になるとわかってて検索してしまうんでしょうね…」とつぶやきました。

そこへベテランナースのイトウさんがやって来て、「おやワカちゃん珍しい。また飲みすぎたのかい?」と声をかけます。「イトウさん…いや、ちょっと寝不足で」とワカさんは答え、イトウさんは「サマリーなら置いておきな。私入れるよ」と続けます。そこで沈黙してじっと考えるワカさん。そして、ワカさんはイトウさんに「あの、イトウさんて病棟長までやったんですよね?それでパートになるのってよかったんですか?」と聞きます。

イトウさんは「おや、何か悩んでるの?」と尋ねます。ワカさんは、「昨夜若い子の話を聞く機会があって…」と遠い目をし、「若くて独身のうちにキャリアを積んで、必要なら認定なんかの専門的な道を選んで…管理職も経験しておいたほうがよくて…でも結婚して子供が生まれて環境変わったらそういうのも一旦お休みしてってみんな考えてやってるんだなぁって。なんか…現状を変えたくない自分に気付かされてしまって…」と悩みを一気に吐き出しました。イトウさんはそんなワカさんの話を聞いて、「クソマジメなワカちゃんらしいねー!」と笑って返します。どん底のワカさんは、更に続けて「私…甘えてるんですよね…」と落ち込む一方です。

イトウさんはワカさんの隣に座り、「んー、私が思う看護師の強みはね。選べるってこと!」と話し始めます。「私にゃワカちゃんが結婚できないのはどうしようもできないけどねー。なんでかねー。」とイトウさんは腕組みをして「うーん」と考えますが、ワカさんも「あ…それはいんです。てか結婚しないのかできないのか、もう自分でも…」と影を落とします。イトウさんはそれを聞いて、「そう、しないのよね。それも選べるってこと♪」とにこにこしています。しかし、ワカさんは「はぁ…?」とよくわからない様子です。

そんなワカさんに、イトウさんは、「ワカちゃんは、今少し視野が狭くなってるのかもね。ここみたいな急性期じゃなくても、慢性期病棟や施設、グループホーム…ツアーナースや最近は応援ナースってのもあるね。それは全部!キャリアなんだよ。」と説明します。ワカさんはそれを聞いて、「でも…やっぱりずっと臨床ではって…いずれは管理・専門を目指さなきゃ…」と返します。イトウさんは困った顔で、「やーだー。誰が言ったんだいそんなこと。看護師の敵は看護師だねぇ。急性期がえらいって感覚もねぇ」と笑います。そして、「だから言ったろ。選べるんだって!自分に合った働き方を選んでいいんだよ。病院で病棟に所属するだけが看護師の仕事じゃないんだからさ。」と笑顔で続けるイトウさん。

イトウさんは更に、「私が管理降りてパートでやってるのも同じ理由!今の働き方が合ってるんだよ。ずっと臨床が意識低いなんて言いたい奴には言わせておきな。それに独身のうちはキャリア積まなきゃいけなくて、パートになったら別にいいなんて誰が決めたんだい。」と続けます。それを聞いて、ワカさんの目からはウロコがボロボロと取れていきます。そしてワカさんは「そっかー!そうだよね!」とやる気を取り戻しました。それを見て「そうだよー自分の人生なんだから」とイトウさんは笑顔になり、隣で聞いていたナスさんとヤマツジさんに「ねぇ、お二人さん」と同意を求めます。「いやー…タメになるお話でした」「私もこあれから子供作りたいから参考にしまーす」とほっこりするナスさんとヤマツジさん。

するとそこへ、アイちゃんがひょっこり顔を出し、イトウさんを見つけて「あ!イトウさんいた!」と叫びます。そして、「〇〇さんのルートがどうしてもとれないんですぅ!神様、お願いします!」と懇願します。すぐに「あいよー見せてもらうかねー」と席を立つイトウさんと、「すみません」と言いながら一緒に患者さんの元へ向かうアイちゃん。それを見ながらナスさんは、「ルート神…管理より神の方が偉いんじゃ…」とつぶやきます。それに笑顔で同意するヤマツジさん。それをよそに、ワカさんは、「よおおぉおし!まずはなりたい自分探しからね!」と闘志を燃やすのでした。目指せ神!めげるなワカさん!自分らしい生き方を見つけるその日まで!

 

現役看護師のコミックエッセイ

『ぴんとこなーす』

2018/7/20発売!

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オールカラー128ページ。看護roo! 掲載作品のほか、「comico」時代の作品を新たに描き下ろして収録しています。

 

【著者プロフィール】

ぷろぺら(@puropera44

現役で病棟看護師やってます
ぴんとこなーすをどうぞよろしくお願いします!

Twitter[https://twitter.com/puropera44

 

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コメント一覧(9)

9めだか2018年11月11日 22時11分

とっても良い話でした。こんな風に相談できる人が近くにいたらいいなぁ。

8玉子2018年10月30日 07時39分

なんか読んでいて泣けた。ありがとうございます。

7ねね2018年10月28日 14時15分

看護師の敵は看護師‥‥。
たしかに。でも、いちばんの理解者も看護師だよ。
それぞれの道だし、それぞれの理想もある。
その道で頑張りましょう。

6ピヨピヨっコ2018年10月28日 05時12分

どんぴしゃ。
なりたい自分探し!!

5匿名希望2018年10月27日 21時42分

わかる。
なりたい自分見つけられないと辛いんだなー
自分にあった働き方ってこれからの課題だよね

4あき2018年10月27日 10時13分

確かに。今悩んでいたことを、ズバリ言われた気がする。自分に合った働き方する。意識が低いなんで、考えない。勇気をありがとう。

3匿名希望2018年10月27日 09時17分

よし!僕も年齢的にはイトウさんに近いし
若い子達の背中押せる人間になろうと思う!
でも自分もフラフラしてるもんなぁ…

2もっちり2018年10月27日 07時24分

いい話だ(´;ω;`) 私も子育てで1回リタイアして再就職したけど、自分のやりたい道を選んで行けるとこが、看護師のいいとこかなぁ。
何かと大変なことが多いけど。

1みすず2018年10月27日 06時55分

ああなんて素敵な人❤️そうだよね、自分はどう生きていきたいかだよね。

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大腸がんで入院中の78歳の女性患者さん。ストーマ造設後、退院が決まっています。退院後は、息子さん夫婦と暮らすことが決まっていますが、息子さん夫婦は仕事をしているため、日中は患者さん一人になってしまいます。ストーマの処置方法を退院指導で行っていますが、なかなか覚えられません。病棟看護師が工夫し、手順書を作成しましたが、便が漏れると慌ててしまい、手順通りの処置が難しい状況です。この患者さんが在宅での生活を安心して送れるようにするために、病棟看護師として適切な対応は次のうちどれでしょうか?

  • 1.息子さん夫婦にもストーマの処置とパウチ交換の方法を教え、パウチから便が漏れてしまったときは、仕事を早退して処置をするように伝えた。
  • 2.ストーマの処置とパウチ交換が患者さん自身でできなければ、息子さん夫婦が帰宅するまでそのままにしておくように伝えた。
  • 3.ストーマの処置とパウチ交換が患者さん自身でできないことを考慮し、訪問看護の導入を主治医に提案し、退院後に利用できるように調整した。
  • 4.ストーマの処置とパウチ交換が患者さん自身でできなければ、すぐに病院に来るように伝えた。
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