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2018年07月11日

乳がん治療は妊娠に関わる!?|マンガ・32歳で初期乳がん 全然受け入れてません【2】

『マンガ・じたばたナース』などでお馴染みの水谷緑が、自身の体験を元に描いた乳がん闘病コミックエッセイ。出張連載です。

タイトル:32歳で初期乳がん 全然受け入れてません

 

(前のお話はこちら

乳腺専門クリニックで精密検査の結果を聞いた著者は…。

 

タイトル:2-乳がん治療は妊娠に関わる!?精密検査を受け、家に戻るとがんのステージ1について無我夢中で検索しました。あとで担当の先生に聞いたら、「初期の人はすぐに日常に戻るので、あまりブログとかに残さないんです。」と説明してくれたが、そのときは知らず、深刻な情報ばかり目が入り漠然とした不安が広がりました。どこまでも道は続くイメージだったけど、途中でドアができた気がして、検査結果を待つ間は忘れ物が増え、現実感がなく意識がふわふわしていました。

 

 

この頃 私は「看取り」や「緩和医療」がテーマのマンガを描こうと取材を進めており、がんの末期患者さんについて、取材をしていました。なぜこのタイミングで…と思いつつ、「若いがん患者さんはどんな感じなのか」と質問をしました。取材相手の看護婦さんは「小さい子どもがいる母親は余命が伸びることが多いですね。男性で若い人がよくなるがんはあまりないですが、生殖器に関するがんは、助かったとしても結婚に影響したり…いろんな問題を抱えますね。」「乳がんや子宮頸がんも妊娠に影響することもありますし」と説明する言葉に、私は、メモを取る手が止まってしまいました。

 

 

「乳がんって妊娠しづらくなるんですか?」と恐る恐る質問すると、「婦人科系は詳しくないけど、何年かホルモンを作れないとかありますね。」と答えが返ってきました。さらに「ステージによるものではなく、ホルモンのバランスが影響してると思います。」という看護婦さんの言葉が気になってしまい、取材を終えてすぐ「乳がんの出産について」検索せずにはいられませんでした。そこには、「出産はできるが、抗がん剤やホルモン治療をする場合は、年齢によって妊娠しづらくなることも…」とありました。

 

 

それを読んだ瞬間、人混みにいるにも関わらず、周りが真っ暗に感じました。『乳がんが初期でも妊娠に関わるなんて知らなかった…。』そう思うと身体が動きませんでした。がん自体より、妊娠に関わるということの方がショックが強く、さらに自分がこんなに、子どもを欲しいと思っていたいたことにも、初めて気付かされました。

 

 

そして精密検査の結果の日、診察室に入ると、そこには真顔の表情の先生がいました。先生からは、検査の結果「CLASSⅢ」という「良性の可能性が高いが、がんは否定できない」という微妙なラインだと知らされ、そのまま2回目の精密検査をすることなりました。

 

 

検査を終えて、私は「乳がんは初期でも妊娠に関わると聞いたのですが、本当ですか?」と質問してみました。先生は、「ステージ1の場合、治療の間3ヶ月~5年位は妊娠はできません。」と答え、更に「治療前に卵子を凍結したり、一時的に治療を止めて妊活したりと方法がないわけではありません。」と付け足しました。私は、さらに「治療後は自然には妊娠できないんですか?」と質問しました。

 

 

先生は「治療後も生理が戻るか、戻っても妊娠できるかはわからず、年齢的にも「高齢出産」になりますし、妊娠しにくくなるということは言えると思います。」と説明しました。続けて、今はステージ0か1だから命に関わる可能性は低いとも言ってくれ、その点に関しては、『死なない…』と少しホッとしました。その後、先生は「遺伝子検査を受けた方がいい」と勧めてくれました。がんのなりやすさは「遺伝要因」と「環境要因」があり、若い人は「遺伝要因が」多いのではないかと言われていると教えてくれました。

 

 

「アンジェリーナ・ジョリーが胸を予防切除したのが有名ですが、乳がんになりやすい「BRCA遺伝子」が見つかった場合、41~90%の人が乳がんになり、卵巣がんになる可能性も高くなる。」と説明を受けたものの、まだそこまで考えられませんでした。1回目の精密検査より説明がずっと具体的になったことに、『先生もそうじゃないかと思ってるのでは…?』とがんであることに現実味が増していくのでした。

次のお話は2018/7/12(木)6:00公開!

 

『32歳で初期乳がん 全然受け入れてません』

2018/7/12発売!

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『精神科ナースになったわけ』が大ヒット! 
医療系コミックエッセイを多数描き続けてきた水谷緑が
自身の体験を元に描いた乳がん闘病コミックエッセイ! 

6年前に膵臓がんで父を亡くした私が、32歳で初期乳がん…。
人にがんを伝えれば引かれるし、妊娠に影響があるかもと聞いたし、私、独身だし、将来どうなるの?

 

○●既刊情報●○

『精神科ナースになったわけ 』(コミックエッセイの森)

精神科ナースになったわけ

人はなぜ心を病むんだろう
普通のOLだった太田良枝は、肉親の死による悲しみで、心のコントロールが利かなくなってしまった経験から心の病に興味を持つようになり、精神科の看護師になることを決意。

ー精神科のリアルな現場を新人看護師の目線で描くコミックエッセイ。

 

○●既刊情報●○

2年間の連載に加えて、50P以上の描きおろし&「腐女医」さーたりさんからの寄稿を含むオリジナルコラムも掲載しました。

Amazonや各書店で好評発売中です。

『じたばたナース 4年目看護師の奮闘日記』(KADOKAWA)

 

【著者プロフィール】

水谷緑(みずたに・みどり)

水谷緑

著書は「コミュ障は治らなくても大丈夫」(吉田尚記、水谷緑)「まどか26歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」(KADOKAWA) 他。小学館「いぬまみれ」にて犬漫画「ワンジェーシー」連載。

HP:http://mizutanimidori.com/

この連載

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今日の看護クイズ 挑戦者36

以下の選択肢は、認知症のある入院患者さんへの対応について説明したものです。治療環境の視点から、最も正しいものはどれでしょうか?

  • 1.自宅では薬カレンダーを使用して内服の自己管理をしていたが、入院となったので看護師管理とした。
  • 2.点滴を抜去してしまうので、両手を抑制した。
  • 3.膀胱留置カテーテル管理中だが、尿意を訴えるので「おしっこは管が入っていますからトイレには行かないようにしてください」と説明だけした。
  • 4.治療上、医師よりベッド上で安静の指示があった。長時間の臥床になるため、適宜、体位を調節するようにした。
今日のクイズに挑戦!