メイクセラピスト兼ナースにインタビュー!【前編】看護師だからこそできるメイクセラピー

突然ですが、「メイクセラピー」ってご存知ですか?

 

 

メイクセラピーとは、心理カウンセリングの技法とメイクを組み合わせた化粧療法のこと。

 

一般的なメイクとは何が違うのでしょうか。

 

「単に外面をきれいにするためのメイクとは違い、カウンセリングによって、クライアントの『なりたい自分像』を具体的に引き出します。

 

その上で、内面のイメージをメイクで表現します。メイクによって、新しい自分、今までの自分を認めてあげることができるようになってもらえるようにお手伝いをすることが、私たちメイクセラピストの仕事です」

 

そう話してくれたのは、『studio jun』のメイクセラピスト、豊永純子さん。

豊永さんは、介護施設で勤務する現役看護師でもあります。

 

今回は、看護師とメイクセラピスト、二足のわらじを履く豊永さんにお話を伺ってきました。

 

 

「なりたい自分」に気づいてもらうことがメイクセラピー

豊永さんのサロンには、たくさんの女性が訪れますが、看護師さんも多く足を運んでいるとか。

 

実際のメイクセラピーは、どのように行われるのでしょうか。

 

豊永さんの場合、まず最初に、クライアントに『どういう女性になりたいのか』を必ず伺います。『メイクセラピーによって変わりたい自分』をイメージしてもらうためです。

 

 

例えば、ある看護師Aさんは、『周囲から信頼される女性になりたい』という思いを抱えていました。それが具体的にどういうことか、カウンセリングを通して明確にしていきます。

 

カウンセリングの結果、Aさんは、看護師の同僚と自分の『成長スピードの差』に自信をなくしていたのだとわかりました。

 

看護師として、周囲の看護師の方が自分よりも3歩先をいっているような気がする・・・。自分自身も、周囲の看護師と同じスピードで成長し、信頼される看護師にならなきゃ・・・という焦りこそが、悩みの本質であると自覚できたのです。

 

「メイクセラピーでは、カウンセリングを通じて、話を掘り下げて伺うことで、ご自身でも気づいていなかった、本当の自分の気持ちに気づいていただくようにしています。

 

その際に、アドバイスなどは行いません。あくまでも自分の言葉で振り返りながら、自分自身の『本当になりたい自分』に気づいてもらうことを大切にしています」

 

また、豊永さんは、カウンセリングを行うのと同時に、印象分析も行います。

 

話し方や口癖、姿勢などのコミュニケーションの取り方から、『周囲にどういう印象を与えているか』を分析し、その結果をフィードバックします。

 

カウンセリングと、印象分析を通じて、『なりたい自分像』と『周囲からの自分の印象』を合わせて理解してもらうことが、メイクセラピーの真髄。

 

最終的にAさんは、自分と周囲を比べることをやめ、「焦らずに、自分のペースでがんばっていこう」と、自分自身を認めることができました。

 

 

そして、いよいよメイクへ。

 

周囲からの信頼感を集められるように、全体的にキリッとした印象を与える色を選択しメイクを施すことにしました。

 

この時、豊永さんは顔の半分にしかメイクを行いません。もう半分は、実際にAさんにその場で練習して、1人でもメイクができるように、技術指導を行うそう。

 

メイクが終わった後、Aさんは、「私もこんなキリッとした表情になれるんだ!」と驚き、「このメイクなら、信頼感のある女性に近づけるような気がします」と話していたそうです。

 

こんな風に、クライアントが「なりたい自分像」に自ら近づけるよう、メイクを通してお手伝いするのが、メイクセラピーなのです。

 

『仕事スイッチ』が入れば忙しさも乗り切れる

プロフィールを拝見する限り、メイクセラピー、講師、そして看護師としての仕事と、かなり忙しい様子の豊永さん。

 

両立は大変ではないですか?

 

「確かに大変ですが、昔から『仕事スイッチ』が入ると、何でも乗りきれちゃうところがあって(笑)。

 

何より、人と会って話したり、触れたりして、コミュニケーションを取ることが私にとって一番うれしくて充実した時間なんです。だから、看護師とメイクセラピーの仕事、どちらも天職だなって思ってます」

 

さすがに夜勤明けで企業研修のアシスタント講師をした時は、疲れ切って、帰りの電車で爆睡してましたけれど・・・、と笑いながら付け足してくれました。

 

昨年からフェイシャルとボディエステも始めたそうです

 

後編では、豊永さんがメイクセラピストを目指したきっかけや、2つの仕事に共通する「ケアをすること」についての思いを語っていただきます。お楽しみに!

 

【後編】2つの仕事を通して追求する「ケアの道」

 

【看護roo!編集部】


【プロフィール】豊永純子さん

メイクセラピスト兼看護師。NPO法人日本人材教育協会メイクセラピー検定事務局認定メイクセラピストとして、自宅にオープンした『studio jun』でメイクセラピーやアロマエステを行う。また、看護大学での講義や、企業の女性向けイメージアップや、印象管理研修、の講師としても活躍。看護師としては、総合病院の手術室に勤務した後、メイクセラピストとしての活動と並行しながら病院で勤務。現在は介護老人保健施設で勤務している。看護師歴19年。

 

豊永さんのお店のHP

【studio jun】

http://studiojun.jp/

スタジオでのメイクセラピーをはじめ、看護大学での講演や印象管理のメイク研修等も行っています。

 

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【studio junブログ】

http://ameblo.jp/atelier-lilywhite/

【鬼看護師から仏の看護師への転身】

http://ameblo.jp/nurse-junko/

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