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2017年12月11日

外国人住民が最も増えているのは意外な◯◯県|明日は我が身? 外国人患者とトラブらないために

【日経メディカルAナーシング Pick up!】

 

二見 茜先生(国立国際医療研究センター)

 

***

 

Aナーシング読者のみなさま、はじめまして。今回から「グローバル看護七転び八起き」を連載します、国立国際医療研究センター特任研究員の二見茜と申します。

 

旅行や留学、国際結婚、仕事などの理由で、日本に滞在する外国人数は年々増加しています(法務省『在留外国人統計』)。日本に来る外国人が増えれば、病気になる人も増えるので、つまり外国人患者も増えます。「でも、東京や大阪などの都市部のことでしょ。地方都市に住んでいる私には関係ないわ」なんて思っていませんか?

 

確かに、外国人住民の実数が最も多いのは東京都です(参考)。しかし、2016年の全国の外国人人口増加率は、8.17%増と高い伸び率を示していて、最も高かったのは、佐賀県の13.21%でした。増加率が日本一だったことについて佐賀新聞は、「技能実習生の増加が顕著な上、2年前に日本語学校が2校開校し、留学生も増えたことが要因ではないか」と報じています。

 

技能実習生や外国人労働者は、農業や製造業に従事するため、地方都市に住むケースが少なくありません。また、メジャーな観光地に飽きた日本大好きな外国人旅行者たちが、レアな体験を求めて地方都市に足を延ばしています。

 

 

外国人観光客は首都圏から地方へシフトしている

 

三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)と、それ以外の地方都市の外国人観光客数を比較すると、三大都市圏が前年比4.8%増なのに対し、地方部は前年比13.2%増となっています。全国平均値が8.0%なので、三大都市圏の伸び率が鈍化しており、逆に地方部が好調ということですね。

 

外国人観光客の伸び率第1位は、なんと香川県!69.5%増です!!

 

つまり、日本全国どこの病院にも、外国人患者が来る可能性はあるのです。しかも、突然来ます。そんな時のために、本連載では事例をご紹介しながら、外国人患者対応でトラブらない方法を伝授させていただきたいと思います。

 

最後に、外国人患者のカテゴリーを紹介させていただきます。

 

外国人患者のカテゴリー

■訪日外国人

日本に旅行(観光)を目的として来る短期滞在の外国人。特にアジアからの観光客が増加していて、昨年は「爆買い」が流行語大賞になったことも記憶に新しい。健康保険証がないため治療が高額になる可能性が高いので、支払いには要注意。海外旅行保険に加入しているかも確認する。

 

■在留外国人

留学、国際結婚、仕事などで日本に長期で滞在している外国人。3カ月以上の正規の滞在資格があれば、日本の健康保険証を取得できる。本人または同行者がカタコトの日本語で会話可能な場合が多いが、日常会話はできても医療用語は分からない事が多いので、「言った」「言わない」のトラブルにならないよう、医療通訳を使ってコミュニケーションを取るのがお勧め。

 

■医療ツーリズム

治療や健診を目的として、日本に来る外国人。海外富裕層の呼び込みを期待する医療機関も多い。しかし、事前の連絡・調整や通訳の問題など手間がとても掛かる一方、突然キャンセルする「ドタキャン」も多いので、一概に「儲かる」とは言えないのが現状。

 

 

これまでは国際看護というと「開発途上国への医療支援」などをイメージする方が多かったと思いますが、「日本で外国人患者に看護ケアを提供する」ことも国際看護です。そして、遠い外国での話ではなく、誰もが当事者として、ここ日本で関わる話なのです。

 

文化が異なる患者との関わりは楽しくも厳しく、医療におけるミスコミュニケーションは医療安全、命に関わるというリスクがあります。次回からは、外国人患者対応で矢面に立つ看護師が気をつけるべきことについて、詳しくお話ししていきます。それではみなさま、よろしくお願いします!

 

 

<掲載元>

日経メディカルAナーシング

Aナーシングは、医学メディアとして40年の歴史を持つ「日経メディカル」がプロデュースする看護師向け情報サイト。会員登録(無料)すると、臨床からキャリアまで、多くのニュースやコラムをご覧いただけます。Aナーシングサイトはこちら

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