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2017年09月12日

イラク難民からオーストラリアで看護師の道へ

安全で穏やかに暮らせて、みんなと勉強ができる…。そんな当たり前の生活ができなかった少女が、異国の地で看護師の道を選択しました。生活習慣も言語も違う異国の地で、新たな生活を送った少女。念願の看護大学卒業前に彼女が思うことは何でしょうか?

 

 

英語が全く話せなかった

マハ・カミルさんは、6年半前に家族とともにイラク難民として、オーストラリアへ移住してきました。十分な教育を受けられなかった彼女は、当初英語の単語が1つもわからなかったそうです。しかし、オーストラリアで高校生活を1年間終えてみて、彼女は大学へ行きたいと思うようになりました。

 

オープンキャンパスで開かれた道

高校1年生の時、進路相談を勧められ、カミルさんは志願者を対象に行われる大学進学説明会(オープンキャンパス)に参加することにしました。彼女は当時、大学がどんなものか、どのようなことが待ち受けているのか、学位とは何なのかということさえも、全くわからなかったといいます。しかし、オープンキャンパスで訪れた大学やその周辺の環境を見て、キャンパスライフに憧れるようになりました。2年連続でオープンキャンパスに参加。さまざまな質問を用意し、どの学部でどの分野を専攻するかを相談しました。そして、彼女は自分を生かせる仕事がしたいと考え、看護師という道を決めたそうです。

 

困難を乗り越えて、いよいよ卒業

言葉の壁や慣れない環境と、高校とは違った大学での勉強など多くの障害はありましたが、友人や大学のサポートを受けて、カミルさんは間もなく卒業を迎えようとしています。フルタイムでの勉強、その合間をぬってのアルバイト。多くのことを同時にこなしてきた彼女は、自分が初めて大学を訪れた時のことを振り返って、こう言います。「自分が設定した目標に制限なんてありません。私がここまでたどり着けたことを誇りに思っています。この大学を卒業できたら、私が出た高校へ行き、『あなたたちにもできる』と伝えたい」

カミルさんは奨学金の特待生にも選ばれています。移住当初、英語も話せず、大学生活さえも想像がつかなかったカミルさんがここまでやってこれたのは、オープンキャンパスで抱いた憧れからの強い意志、周囲のサポート、そして彼女の努力の賜物といえるでしょう。

 

(文):Rio, S. 

(参考):・Refugee to nurse: student's incredible journey from Iraq to Sydney(THE UNIVERSITY OF SYDNEY)

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