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2017年06月14日

「精神機能」が追加!一般・状況設定問題編(1)|第107回(2018年)看護師国家試験出題基準変更点

今春、看護師国家試験の出題基準改訂が、4年ぶりに行われました。この基準は第107回(2018年)の看護師国家試験から適用されます。

前回の必修問題編に続き、今回は、一般状況設定問題から「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」の項目についてお伝えします。

 

変更点まとめ

一般・状況設定問題編(1)

 

「疾病の成り立ちと回復の促進」の項目では、項目〈1〉~〈15〉のうち、14項目で改訂が行われました。

一番大きな変更点は大項目として「〈15〉精神機能」が追加されたところです。

 

おもな変更点を下記にてご確認ください(詳細は原典〈PDF〉をご覧ください)。

 

 

 

人体の構造と機能

2014年の出題基準に比べ、解剖生理についてより細かい項目が追加されています。

「イオンチャンネル型受容体、代謝調整型受容体、血圧と血圧調整、不規則抗体、電解質バランス、補体、組織適合性抗原(HLA)、ガス交換、消化管ホルモン、ビリルビンの代謝、着床」が追加されました。

勉強するポイントが具体的に、わかりやすくなったともいえます。

 

また、「蓄尿反射、体温のなりたち」については削除になっています。

 

 

〈1〉健康の維持増進(疾病の成り立ちと回復の促進)

「健康診断・健康検査、予防接種、健康教育」の項目が追加されました。

 

 

〈3〉基本的な病因とその成り立ち(疾病の成り立ちと回復の促進)

「健康状態を脅かす微生物」という項目が「感染」に変わり、細かな変更が行われています。

 

 

〈4〉疾病に対する医療(疾病の成り立ちと回復の促進)

「疾病に対する薬物療法以外の治療」の項目では、「食事療法、人工臓器、再生医療、精神療法」の項目が追加されました。

また、「医療による健康被害」の項目に「針刺し事故」が追加になっています。

 

「疾病に対する薬物療法」の項目からは、「血糖降下薬」「心臓に作用する薬」など、細かい項目が削除になっています。
これらは、図中の下段に上げられている「与薬方法」「薬物動態」「薬効」「薬理作用と副作用」に統合された形になると考えられます。

 

また、「疾病の診断の基本と方法」では、2014年の基準よりも詳細に項目が分けられました。

 

 

〈5〉呼吸機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「呼吸機能」の項目では、「胸膜炎、肺高血圧、肺結核」が追加、「肺梗塞、呼吸不全」が削除となっています。

 

 

〈6〉循環機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「循環機能」の項目では、2014年の基準がより詳細になりました。
先天性心疾患だけでも、4つの疾患名が追加で記載されています。

 

そのほか、血管系の疾患についても同じくより具体的な疾患名が追加される形となりました。
 

 

 

〈7〉栄養の摂取・消化・吸収・代謝機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

栄養の摂取・消化・吸収・代謝機能の項目でも、2014年の基準よりも詳細に具体的になりました。
「消化管の炎症と潰瘍」という項目にまとめられていたものが、「炎症性疾患」「潰瘍性疾患」「炎症性疾患」に分けられ、具体的な疾患名も追加されています。

 

「消化管の腫瘍」は上部消化管と下部消化管に分けられ、具体的な疾患名が追加となりました。

 

そのほかにも、「咽頭炎、扁桃炎」など多くの項目が追加となっています。

 

 

〈8〉内部環境調節機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

栄養の摂取・消化・吸収・代謝機能の項目でも、2014年の基準よりも項目が細分化されています。
たとえば、「水と電解質の異常」には4項目、「酸塩基平衡の異常」には2項目が追加となっています。

 

 

〈9〉造血機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「貧血」には「鉄欠乏性貧血」「巨赤芽球性貧血」「溶血性貧血」「骨髄異形成症候群」「二次性貧血」と、詳細が明記されました。

また、「出血性疾患」として「血栓性血小板減少性紫斑病〈ITP〉」「藩種性血管内凝固〈DIC〉」が追加されました。

 

 

〈10〉免疫機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「免疫機能」の項目では、「アナフィラキシーショック」「敗血症」が追加されました。

 

 

〈11〉神経機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「神経機能」の項目でも、2014年の基準よりも詳細な記載に変更されています。

たとえば、「脳血管系の循環障害」は「脳血管障害」に変更となり、「脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞、もやもや病」が追記されました。

 

 

〈12〉運動機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「運動機能」の項目には、「炎症性疾患」として「骨・骨髄炎」「関節炎」が追加されました。

 

 

〈13〉排泄機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「神経機能」の項目でも、2014年の基準よりも詳細な記載に変更されています。

「炎症性疾患」「腫瘍」「腎・尿路結石」「排尿障害」という4つの項目に整理され、それぞれ具体的な疾患名が記載されました。

 

 

〈14〉生殖機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「生殖機能」の項目でも、具体的な疾患名が明記されました。

たとえば、「女性生殖器の疾患」では、「子宮筋腫」「子宮内膜症」「卵巣嚢腫」という項目が追加となっています。

 

 

〈15〉精神機能(疾病の成り立ちと回復の促進)

「精神機能」について大項目が追加されたことが、今回取り上げた範囲の中で一番大きな変更です。

近年の社会情勢を踏まえて追加されたとも考えられます。

 

負担が増えるように思えますが、一つひとつ着実に勉強を積み重ねていくことが重要です。

焦らず取り組んでもらいたいと思います。

 

***

次回も引き続き、一般・状況設定問題についてお伝えします。

【ライター:白石弓夏(看護師)】

(参考)

「保健師助産師看護師国家試験出題基準平成 30 年版」の改定概要について(厚生労働省)

看護師国家試験出題基準(平成26年版、厚生労働省)

看護師国家試験出題基準(平成30年版、厚生労働省)

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コメント一覧(2)

2ニン2017年06月20日 14時49分

詳しくわかりやすくなってますね
あとは
教える側の力でしょうね

1あぱぱママ2017年06月18日 19時29分

年々大変になりますね…

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