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2017年03月23日

ツアーナースの年齢別、同行先別の注意点|ツアーナースのつれづれ日誌【4】

ツアーナースとして仕事をしていく中で、「この年代は同行しやすい」とか「この同行先はちょっとつらい…」などの自分に合っていたり合っていなかったりする条件があることに気がつきました。

 

今回は、「年齢別✕同行先別」の特徴と注意点をまとめたので、自分の性格や好きなことと照らし合わせながら読んでみてください。

(ツアーナースの仕事内容【まとめ】は▶こちら

 

ツアーナースのつれづれ日誌【4】

ツアーナースの年齢別、同行先別の注意点

ツアーナース

 

 

 

園児×遠足(日帰り)

  • 行動が予測できない
    急に走り回ったり、どこかによじ登ったり、飛び降りたりとその行動は予測がつかない。
  • 具合が悪くても訴えられない
    「気持ち悪い」と訴える前に急に吐いてしまうなど、具合が悪くても訴えることができないことが多い。

行動が予測できないので、小さな子どもほど、常に様子を観察していないといけません。

 

具合が悪くても訴えられない場合も多いので、適切に声掛けすることが重要です。

 

 

小学生×林間学校(2泊3日~3泊4日)

  • 体力が必要
    林間学校では山登り・ハイキングなどのハードな行程が含まれていることが多い。
  • 夜間対応がある
    小学4~5年生くらいの場合、初めての外泊となり、夜間寂しくて眠れない子が多い。
  • 服薬管理がある
    内服薬などの自己管理ができない子も多いので、声かけや見守りが必要。
  • 昼食が自費になることも
    1日目の昼食は持参することが多く、その後のBBQなども自費になることがある。
  • 事前打ち合わせがある場合が多い
    林間学校に限らず、小学生に同行する場合には、事前打ち合わせ(1~2時間程度)がある場合がほとんど。
  • アレルギーや怪我が多い
    自然と触れ合う場所での行程が多いため、草花で肌がかぶれたり、アレルギーや喘息発作が出たり、擦り傷、切り傷などの怪我が多い。

 

小学生の林間学校はなんといっても体力勝負です。

 

私も最初は、「登山といっても小学生が登るくらいだから」と甘くみていたら、軍手持参でロープにつかまりながら急勾配を登る(2時間ほどかけて)行程がありました。

 

そのときには、子どもたちの中にも「もう歩けない~」と弱音を吐く子が続出し、列の一番後ろについていた私が励ましながら登りました。

 

全身筋肉痛になりましたが、翌日もハイキング(1時間半くらい森を歩く)があり、筋肉痛に追い討ちをかけることに…。

 

そのような中、看護師として声掛けをし見守りを行わなければならないので、自分の体力がどの程度なのか、見極めることが重要です。

 

 

小学生×臨海学校(1泊2日~2泊3日)

 

  • 2~3校担当することがある
    各学校に所属している生徒の全員が参加するわけではないため、同じ地区の学校を2~3校担当することもある。
  • 日焼けの炎症や、海特有の怪我が多い
    日焼け対策や、海で起きやすい怪我は調べておくと役立つ

複数校担当する場合には、日中子どもたちが海で泳いでいる間に、担当の学校を巡回します(私が同行したときは、自転車を貸してもらえました)。

 

中にはひどい日焼けで水膨れになった子もいました。

首の後ろは日焼け止めの塗り忘れが多いようなので、指導が必要です。

 

 

 

小学生×スキー合宿(1泊2日~2泊3日)

  • 待機時間が長い
    看護師は施設で待機することが多い。
  • 骨折する場合がある
    怪我も多いが、中には骨折してしまって、現地の病院に入院することもある。
  • 複数校担当する場合がある
    何校かまとめてみることもある。

よくツアーナースで一緒になるベテラン看護師さんが、「スキー合宿は大変」といっていました。

 

「大きな怪我」というリスクと、隣り合わせのため、整形外科や救急の経験はあった方が安心です。

 

小学生の場合は特に、骨折や脊髄損傷などに注意が必要です。

 

 

小学生×スポーツ合宿(1泊2日~2泊3日)

  • 運営をサポート
    部活動のマネージャーに似た役割を行うことも(お茶の準備、道具の準備、片付け等)。
  • 児童の年齢に幅がある
    小学1年生~小学6年生まで年齢幅がある。特に小学生低学年は目が離せない子が多く、常に声かけが必要。
  • テーピングをよく使う
    小さな怪我から大きな怪我も多く、テーピング技術などがあると役立つ。
  • スポーツ種別ごとに怪我の種類が違う
    子どものスポーツクラブの場合、サッカーや野球、テニス、バスケ、剣道などがあり、それぞれのスポーツで多そうな怪我を調べておくとよい。

 

スポーツ合宿で使用する備品の救急バックの中には、テーピングの種類が豊富にある印象です。

 

また、AEDグッズも置いてあることが多いです。

 

 

中高生×修学旅行(2泊3日~4泊5日)

  • 落ち着いた雰囲気
    中高生になると、常に気を張っていなくてはならない場面は少なく、落ち着いて同行できる。
  • 待機が多い
    途中で自由行動などがある日には、看護師は宿で待機する。
  • 後半ほど体調不良が多い
    日数が長いので、後半になるにつれて体調不良を訴える子が増える。

中高生になると、持参薬なども自分で管理できるので、そこまで細かい声かけを行う必要はありません。

 

特に修学旅行では、怪我などもほとんどないので、比較的落ち着いて同行できます。

 

 

中高生×部活合宿(1泊2日~3泊4日)

  • 大きな怪我のリスクがある
    小学生のスポーツ合宿よりも、大きな怪我のリスクがある。
  • 設備が整っている場合が多い
    該当学校の学区が運営する施設で活動をするため、保健室や物品など整っていることが多い。

骨折のほかにも、肉離れや腱損傷などの怪我も多くなるのが中高生の特徴です。

 

 

大学生以上×オリエンテーション合宿(1泊2日~3泊4日)

  • 活動内容がさまざま
    グループワークや共同作業のように屋内で行うものから、自衛隊のようなサバイバル訓練をするものまで多種多様。
  • メンタルケアを行う場合がある
    メンタル面の不調を訴える人も多い。

年齢が上がるにつれて、怪我や体調不良などへの対応は少なくなります。

軽い腹痛や頭痛などでは、看護師に訴えず持参薬などで対応する場合が増えるからです。

 

しかし、オリエンテーションが過酷なものであると特に、メンタル面の不調を訴えてくる人もいます。

 

そのような場合は、ゆっくり話を聞き、気持ちをリセットできるように声かけします。

このように、カウンセラーに似た役割をする場合があります。

 

 

そのほかの同行先

そのほか、ツアーナースとしての同行先には下記のようなものがあります。

  • 海外旅行
    英語力や、海外の感染症や病院受診の知識が必要。
  • 塾合宿
    勉強に集中するための合宿。アウトドアの活動はほぼない。
  • 高齢者の集団旅行
    高齢者看護の経験があると役立つ。
  • 個人旅行の同行
    介助や医療ケアが必要な方に同行するため、その方の症状に合わせた知識が必要。

 

一言にツアーナースといっても、年齢別・同行先別に、ケアの内容が大きく変わることをおさえておくとよいでしょう。

 

 

【今週のつれづれ看護実践例】「臨海学校で、クラゲに刺される」

 

ある小学校の臨海学校でのできごと。

海で泳いでいたら突然痛みが走って、腕を見たら赤くなっていたとのことで、先生に連れられてきました。

 

どうやらクラゲに刺されてしまったようです。

対処法を調べつつ、まずは下記のように処置を行いました。

 

・クラゲの触手が残っている可能性があるので海水で洗い流す。

・消毒

・冷やす

 

その後も対応を調べていると、「クラゲの種類によっては猛毒を持つものもあるので、要注意!急激にショック状態に陥ることも!」という記載を見つけ、一気に冷や汗が出ました。

 

もしもの場合に備えて、すぐに校長先生へ連絡し、児童の様子を見ることにしました。

 

そして、たまたま酸素ボンベを準備していた他の学区担当の看護師に事情を説明し、酸素ボンベを借りる可能性があることを相談しておきました。

 

その後、数時間様子を観察しましたが、特に問題なく経過したので一安心しました。

 

まさかクラゲでここまで心臓がバクバクするとは思いませんでした。

同行先に合わせた事前学習が大切だと改めて感じた出来事でした。

 


【白石 弓夏(しらいし ゆみか)】

2008年より看護師として総合病院勤務。

小児科、整形外科・泌尿器科・内科の混合病棟、スポーツ整形外科を経験。

その後、派遣でクリニックや検診、ツアーナース、保健室業務、保育園、看護学校臨時教員などさまざまな働き方をし、現在フリーランスナースとして臨床にあたっている。

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