1. 看護roo!>
  2. ステキナース研究所>
  3. 12時間勤務は事故のもと?

2017年01月10日

12時間勤務は事故のもと?

看護師の3交代から2交代勤務への移行が増えている中、1回のシフトの勤務時間が12時間を超える環境で働く看護師の人もいるでしょう。

 

連続して12時間を超えるシフト勤務を行う看護師は、自身がけがをしたり医療事故を起こしたりする危険性が高くなるという研究結果がニュージーランドにおける看護研究で発表されました。看護師の長時間勤務について考えてみましょう。

 

 

13時間以上の勤務では医療感染が増えるという研究も

ニュージーランドの看護研究者であるジル・クレンドン博士とヴェロニク・ギボン博士は昨年、「急性期ケア病棟において、12時間以上の勤務がミスを起こす確率を高くする」という研究結果を発表しました。この研究は、これまで行われた6つの研究を分析し、計60,780名の看護師を調査対象とした論文をシステマティックレビュー(統合的レビュー)として、「国際看護ジャーナル」に掲載されています。これ以外でも、勤務時間と医療事故に関する研究が行われており、13時間以上の勤務では医療感染が増えるという結論を出した研究や、12時間勤務ではそれ未満の勤務帯と比べて医療ミスを起こす可能性が2~3倍に増えているという指摘もありました。

 

さらに両博士は、長時間の勤務には疲労やそれに伴う医療ミスや看護の質の低下といったリスクをはらんでいるとしています。そして医療事故を防ぐため、12時間勤務の際に看護師は2時間の十分な休憩を確実に取る、体を休めることができるようなシフトの組み方をすることなどが対策として挙げられています。

 

一方、12時間勤務にはメリットも。その魅力とは

「勤務時間が長くなると医療事故が増える」という研究結果とは対照的に、「医療事故の増加と勤務時間は関連性がない」とする研究結果があることも事実です。また、看護師にとって12時間勤務は作業上、比較的フレキシブルに働けて、通勤回数も減るために、プライベートの時間をまとめて確保できるといった利点があるとの見方もあります。

 

前述の両博士は、交代勤務により自分や家族のために使える時間が少なくなりがちな看護師にとって、12時間勤務は連休が取りやすく、次の勤務までの休憩時間が長い点で、魅力的な勤務体制として人気があることがわかったとも指摘しています。

 

12時間勤務でも医療事故を防ぐための対策は?

両博士の研究では、長時間勤務と医療事故の関連性にはさまざまな因子が影響しており、さらに精査する必要があると結論づけています。日本でも、2交代や3交代、何時間勤務であるか、病院によってケースはさまざまで、これまでも賛否両論がありました。特に、急性期病棟や集中治療室など、日勤・夜勤にかかわらず、忙しい病棟では、どの勤務体制が一番効果的であるか、かつそこで働く看護師の体調なども考えて見直される必要があるでしょう。

 

(文):Ryo, S.

(参考):12 hour shifts linked to more nurse errors(HealthTimes)

コメントを投稿する

コメント入力
(100文字以内)
ニックネーム
(12文字以内)

コメント一覧(5)

5ブルガリアンローズ2018年12月25日 13時21分

12時間も職場にいたくないです。8時間勤務で休憩時間に休めて残業無しで働きたいです。私には12時間勤務は不可能です。

4 2018年01月02日 21時46分

三交代制は逆にキツい
所によっては深夜零時に勤務終了、その八時間後にまた勤務開始というところがあった。
二交代制の方がマシ

3匿名2017年01月13日 12時52分

二交代の当直は16時間勤務。体を壊し長期療養中です。夜勤は寿命と引き替えに働いてる感覚でした。先輩たちは定年退職して退職金貰う前にバタバタ死にました。

2ねこまみれ2017年01月11日 13時22分

日本も12時間になれば、働く人が増えるよね、
夜勤は21時から9時になって欲しい

1ともみ2017年01月10日 08時43分

日本も、12時間勤務にしたらいいのに。

関連記事

いちおし記事

電池切れ|マンガ・ぴんとこなーす【226】

夜勤明けあるある!夜勤ハイがずっと続くと思いきや… [ 記事を読む ]

【イラストで解説!】消化器系の解剖生理

胆汁は胆嚢から放出されます。では、胆汁を作るのはどこでしょう? [ 記事を読む ]

看護師みんなのアンケート

TV番組、毎週どれだけ録画してる?

投票数:
1289
実施期間:
2019年05月31日 2019年06月21日

院内のジンクス教えて!

投票数:
1126
実施期間:
2019年06月04日 2019年06月25日

4番目に大切な人は?

投票数:
1099
実施期間:
2019年06月07日 2019年06月28日

「採血が難しい血管」選手権!

投票数:
1023
実施期間:
2019年06月11日 2019年07月02日

勤務先にめずらしい福利厚生、ある?

投票数:
920
実施期間:
2019年06月14日 2019年07月05日

エンゼルケアどこまでやっている?

投票数:
2850
実施期間:
2019年06月18日 2019年07月09日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者2193

過敏性腸症候群のRome Ⅲ診察基準では、「半年以上前から腹痛や腹部不快感を繰り返し、特に最近3カ月は、月のうち3日以上ある」という症状のほか、3つの項目が当てはまることとされています。下記の選択肢のうち、その3つの項目に当てはまらないものはどれでしょうか?

  • 1.腹痛や腹部不快感は、排便すると軽くなる。
  • 2.症状とともに排便の回数が増えたり減ったりする。
  • 3.症状とともに便の形状が以前と変わった(柔らかくなったり硬くなったりする)。
  • 4.症状とともに発熱のような随伴症状、もしくは血便が見られる。
今日のクイズに挑戦!