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2016年11月23日

看護助手もホスピスケアで活躍、イギリスの聖ヘレナ・ホスピスの歌姫

看護助手は、日本では入院患者さんへの配膳、検査の送迎、ベッドメイクなど看護師の業務を陰で大きくサポートしている心強い存在という印象があるのではないでしょうか? 

 

イギリスのコルチェスターにある聖ヘレナ・ホスピスでは、看護助手が患者さんのリクエストに応えて、ピアノの弾き語りをすることでケアに参加しています。

 

この様子を録画したビデオがインターネットにアップされ、最終的には5万回近くも視聴されたことが話題となり、地元の新聞社「デイリー・ガゼット・スタンダード」で取り上げられました。

 

 

看護助手が取り組むケアとは

聖ヘレナ・ホスピスで看護助手として勤務するエマ・ヤングさん(21)。

 

この病院が管理するフェイスブックのアカウント上で公開されたビデオには、彼女が病棟でイギリスの若手実力派歌手のアデルがカバーして有名になったボブ・ディラン作曲の「Make You Feel My Love」を引き語りする様子が映っています。

 

このビデオがアップされてわずか4日ほどで世界中の人に数百回もシェアされました。

 

ヤングさんは、自分が日常的に取り組むケアにこんなにも注目が集まり、反響も大きかったことが「全くの予想外」と驚くとともに、ホスピスと彼女を支援してくれた多くの人々に感謝しています。

 

彼女にとって歌うことは、ホスピスで取り組む日常的なケアのうちのひとつ。

 

決して発表会のような特別なことではありません。

 

ヤングさんは「このホスピスは職場として本当に素敵なところ。ここで働くことと患者さんの人生のなかで一番大切な時期をケアさせていただいていることを光栄に感じています」と言います。

 

ホスピスで歌う理由

ヤングさんは幼少のころから、母親をはじめいろいろな人に「歌の才能がある」と言われてきましたが、彼女自身はその言葉に対して半信半疑だったそうです。

 

しかし、支え続けてくれた母親のお陰で、5歳ごろから現在まで歌い続けてきました。

 

アコーディオンを兄弟とともに弾き始めたのも同じころ。

 

幼少から培った音楽の才能があるからこそ、素晴らしい弾き語りをホスピスのケアの一環として提供できるのですが、ヤングさんは謙遜気味に「ここにはピアノがあるし、歌うことが大好きなので歌っているだけです」と言います。

 

また、彼女はホスピスで歌い続ける思いについて「患者さんたちが乗り越えなければならないこと(死)を忘れ、くじけそうな心を支えられるなら」と話します。

 

そして「聖ヘレナ・ホスピスで働くことが大好き」と断言し、将来的には看護の学びを深め、患者さんのケアに携わりたいそうです。

 

可能ならば自分の特技を活かして患者さんに音楽を用いたケアを提供したいと考えているそうです。

 

ケアの評判

ホスピスの患者さんからは、医学的なケアと身体的な症状の評価に限らず、ヤングさんが実践するような形のケアがあってもいいと好意的な声が上がっています。

 

ヤングさんの「歌う」ケアは患者さんのみならずホスピスで働くスタッフの間でも評判です。

 

聖ヘレナ・ホスピスの経理・広報担当であるサラ・グリーンさんは、ヤングさんが「ホスピスの誇り」であり、「彼女のビデオが注目を浴びることは、聖ヘレナ・ホスピスと私たちが行っているホスピスケアについて理解を深めてもらう絶好の機会です」と言います。

 

グリーンさんは「ホスピスケアは、患者さんの身体的な苦痛だけをケアするのでなく、患者さん自身がターミナル期に必要と感じることのすべてにおいてなされるべきです。

 

毎日をどのように希望をもち、明るく過ごすことができるかという心のケア(精神的なケア)にも注目していくことが大切です」と言います。

 

音楽療法士とは異なる形のケアですが、ヤングさんの心のこもった歌声は患者さんの気分転換になるばかりでなく、同時に心を癒すことに役立っているようです。

 

看護ケアの縁の下の力持ちである看護助手。

みなさんの施設で特技を活かして患者さんのケアに携わっている看護助手はいますか? 

 

(文):A.Brunner

(参考):Assistant nurse Emma Young feels the love as hospice song goes viral(Gazette)

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コメント一覧(1)

1オバチャン新人看護師2016年11月29日 16時54分

ついでに歌詞載せて欲しかった
原文で良いので

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