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2016年08月14日

リオオリンピックで懸念されるジカウイルス、今看護師が知るべきこと

オリンピック開催中のブラジルでは、ジカウイルス感染症が心配されています。ジカウイルスの心配は、現地への渡航者だけではありません。帰国した渡航者から感染する可能性もあるため、国内にいる看護師としても知識を持っておくことが重要です。

そこで、ジカウイルスについて看護師として知っておくべきことについてまとめました。

 

【目次】

 

 

 

ジカウイルスの怖さって?ジカ熱と小頭症

ジカウイルスは、ヒトスジシマカによって媒介される感染症です。ジカ熱は、発症しても高熱が出ること自体は稀で、ほとんどは感染したことにも気付かないような不顕性感染です。国立感染症研究所 感染症疫学センターは、ジカウイルスを持つ蚊に刺されても約80%は不顕性感染であるとしています。もし熱やその他の症状があらわれても、基礎疾患がなく健康であればそれほど恐れるものではありません。

 

ジカウイルス感染症で最も懸念されるのは、妊娠中の女性が感染することによる胎児への影響です。

妊娠中の女性がジカウイルスに感染すると小頭症の赤ちゃんが産まれる可能性があることが指摘されています。小頭症は極端に頭の大きさが小さく、発達障害を伴う恐れがあります。

 

リオオリンピックに合わせて厚生労働省は、妊娠中の女性、妊娠の可能性のある女性はジカウイルスが流行している地域への渡航を控えるよう注意喚起をしています。

また、性行為による感染も確認されているため、流行地域に渡航中は性行為を控えるかコンドームの使用が呼びかけられています。また、帰国後も8週間(パートナーが妊娠中の場合は妊娠期間中)は性行為を控えるかコンドームの使用が推奨されます。

 

日本国内でもジカウイルスに感染する可能性

現在、日本国内にはジカウイルスを持つ蚊はいないといわれています。しかし、日本国内でも秋田、岩手より南の地域ではジカウイルスを媒介できるヒトスジシマカが生息しています。そのため、ジカウイルスそのものが日本国内に入れば、蚊が媒介して感染が広がる可能性は否定できません。

 

患者さんのジカウイルス感染を見破るには

渡航者は帰国後に、気になる症状がみられた場合は直ちに医療機関を受診するように促されています。しかし、ジカウイルスは潜伏期間が3〜12日と長く、症状が強くないため、ただの風邪や疲れとして誤診される可能性があります。そのため、患者さんの症状からジカウイルス感染を疑う視点が重要です。

 

ジカウイルスに感染すると、発熱、頭痛、筋肉痛、発疹、関節の痛みや炎症、結膜の充血、後眼窩痛といった症状が多くみられ、その他にもめまいや下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振といった一般的な風邪症状にも似た症状がみられます。

 

万が一、ジカウイルスの感染が確認された場合、医師は感染法に基づき直ちに届出を行なわなければなりません。そのため、スムーズな診断ができるよう、看護師は患者さんに渡航歴があるか、または渡航歴のある者と接触したかどうかを確認するようにしましょう。

 

また、ジカウイルスとの因果関係は証明されていませんが、一部の地域ではジカウイルスの感染からギラン・バレー症候群を発症する患者さんが出ています。念のため、手足の力が入らないといった症状にもジカウイルス感染を疑う必要があるかもしれません。

 

蚊が媒介する感染症を予防する

蚊が媒介するウイルスはジカウイルスだけではありません。

動物や飲食物などを介して健康に影響を及ぼす恐れのある感染症として第四類感染症に指定されている感染症があります。東京都感染症情報センターは、第四類感染症の中でも、ジカウイルスのように蚊が媒介する6疾患の主な特徴と予防のポイントについて挙げています。

 

特にリオオリンピックの開催国、ブラジルを含むアフリカではウエストナイル熱、チクングニア熱、マラリアの感染、日本国内でも日本脳炎に感染する可能性があります。日本脳炎は予防接種があり、マラリアは内服による予防が可能です。しかし、その他の感染症は予防薬やワクチンがなく、感染した場合の治療法も対症療法のみであるため蚊にさされないことが何よりも重要なのです。

 

具体的な方法としては、肌の露出を避けるために長袖長ズボンを着用したり、虫除けスプレーや防虫剤などを使用し、蚊にさされないよう意識してください。

 

 

【ライター:こたつむし】

 

(参考)

国立感染症研究所 感染症疫学センター ジカウイルス感染症とは

厚生労働省 ジカウイルス感染症について

東京都感染症情報センター 媒介感染症

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