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2016年07月23日

AEDをいざ使う時のために!実は使ったことない看護師も多いAEDの基本

Twitter上で、ある看護師のAEDに関するつぶやきが話題になりました。(参考)Togetter

 

 

 

 

 

AED(Automated External Defibrillator; 自動体外式除細動器)の使用については、看護師の中でも認識や経験のちがいがあるようです。

そこで看護roo!では看護師のAED使用について緊急アンケートを実施してみました。

 

AEDをいざ使う時のために!

【目次】

 

AEDの使用経験がない看護師は意外と多い

以下が、緊急アンケートの結果です。

 

Q. AED、使ったことある?

(出展)世論deナース「【緊急アンケート!21日まで】AED、使ったことある?

 

緊急アンケートのため回答数が少ないですが、傾向として見ると、「AEDを使用したことがある」と回答した看護師さんは、3割弱。「AED研修は受けたが使用したことはない」という看護師さんが多数でした。

 

「院外ではないですが院内なら何度もあります。救急なので」(ぽたさん)というように、院内での使用経験は担当領域によって異なりますが、プライベートでの使用経験率は低そうです。

 

AEDを使用したことがないという方からはこんな意見が。

 

「院内研修でAEDを使用した練習をしたことがありますが、実際使ったことはありません。自分が研修を受けた時と最近のAEDの使い方が違っていないのか不安で実際使えるかどうかはわかりません…」(ワカサさん)

 

現在国内で認可されているAEDは7種類。たしかに「私が知ってるのと違うかも」という不安は、看護師だからこそ感じるものかもしれません。

 

一方、AEDを使用したことがあるという看護師さんからはこんなコメントが寄せられています。

 

「AEDは心電図の解析してくれるから、困ったらとりあえずAEDパッド貼ってみるのが大事と思って! そのときは除細動の適応ではなかったけど。」(ゆきこさん)

 

「仕事帰り、スーパーに立ち寄ると人が倒れてて…しかし、除細動の適応ではなく、救急隊到着まで胸骨圧迫続けてました」(どん子さん)

 

「まさか自分が使うとは思ってなかったけど、いざという時に使えると、自分を見る目が変わるのがわかった。患者さんも持ち直したので、研修受けておいて、良かった。」(けこっちさん)

 

「家で親が倒れた時に救急隊員が持ってきてくれたやつを。BLS受講しておいてよかったです。親は残念ながら天に召されましたが、最後に私に勉強させてくれたと思ってます。」(jkさん)

 

「つい先日外来でコードブルーあって初めて使ったけど、研修を受けてなかったらきっとできなかったと思う。電気ショックもかけたけど『離れてください!』とか声を張らなきゃいけないし、緊張した。」(有希緒さん)

 

AEDの使用は医療行為であるため(※)、院外であっても使うことを躊躇してしまう看護師さんも多いかもしれません。ですが、いざというとき「とにかくやってみる」ことができた経験は、看護師としての自信につながることもあるようです。

 

※AEDの使用については、厚生労働省の「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用について」(PDF)および「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書」によれば、4つの条件を満たす場合には非医療従事者であっても医師法違反にはなりません。

 

看護師がAEDを使いにくい理由3つ

しかし、およそ7割もの看護師が「AED研修は受けたが使用したことはない」という状況は、一般の人からすると少々意外かもしれません。その背景には、「むしろ看護師だから使いにくい」という事情がありそうです。理由を考えてみましょう。

 

1.院内でAEDを使用する機会は限定的

AEDの適応になるのは、心室細動(VF)心室頻拍(VT)の場合。循環器や救急の看護師であれば出会う場面は多いかもしれませんが、それ以外の場合は必ずしも多いとは限りません。また、院内では、医師の指示のもとに直流除細動器(DC)を使用します。

 

2.BLS講習や学校の授業を受けても実施は不安

大学や看護学校の授業で講習を受けた看護師さんは多いはず。また、自らBLS講習に参加する方も増えています。
とはいえ、使用機会がなく時間が経ってしまうと、アンケートのコメントでも「自分が研修を受けた時と最近のAEDの使い方が違っていないのか不安で実際使えるかどうかはわかりません…」とあったように、実際に使うことに不安を覚える看護師は多いようです。

 

3.「自分で判断できない」「必要な状態ではないのでは」などの認識

AEDは自動で電気ショックの必要性を判断し、音声でガイドをしてくれます。救助者はそのガイドに従って対応するので、「自分で判断しなければいけない」ことはありません。

また、AEDのパッドを貼ることで波形を記録できるため、その情報が搬送後に役立つ可能性もあります。

意識がない場合は、まず実施してみるという認識が間違いなさそうです。

 

AEDの使い方おさらい

いざというときにAEDを使えるように、改めておさらいしておきましょう。

 

AEDは自動で心臓の状態を診断し、電気ショックを与える必要性を判断してくれますから、救護者が何かを判断する必要はありません。音声ガイドにしたがって操作しましょう。

操作手順は、消防庁が公表している「救命処置の流れ(心肺蘇生法とAEDの使用)」(PDF)にもとづいて作成しています。

 

【AED操作の手順】

【1】倒れている人を見つけたら、仰向けにして呼吸の状態を確認。胸やお腹の動きを見て、呼吸がなければ胸骨圧迫を開始。

 

【2】AEDの電源を入れる。音声の指示が始まります。(蓋を開けると自動で電源が入るものもある)

 

【3】電極パッドを貼ります。(貼る位置は、「右側の鎖骨下」「左胸のわき下5〜8cm」の2箇所。これはパッド等にも書いてあります)

※胸が汗などで濡れている場合は拭き取る。湿布薬が貼られている場合ははがしましょう。

※ペースメーカーなどが埋め込まれている場合は、避けて貼るようにします。

※就学児童の場合は、あれば子供用パッドを使用して小児モードに切り替えます。なければ大人と同じものでも構いません。

 

【4】AEDが自動的に心電図を解析し始めたら胸骨圧迫を止めます。電気ショックが必要な場合、充電が始まります。音声指示に従って充電を待ちましょう。通常2分程度で完了します。

 

【5】充電が完了すると「電気ショックボタンを押してください」などの音声指示が流れます。周囲に注意を促し、誰も傷病者に触れていない状態にして、ボタンを押します。

※このとき自分も傷病者に触れないように注意しましょう。

 

【6】胸骨圧迫を実施します。

 

救命率を上げるには3分以内のAED使用が推奨されています。また、心室細動による心停止の場合、電気ショックが1分遅れるごとにおよそ10%ずつ救命率が下がると言われています。

大事なことは、人が倒れているのを目撃したら、まずはためらわずにAEDを使ってみるということです。

 

看護師だからできること

AEDは一般人でも使えるように設計されています。しかし、患者の状態を観察したり、適切に胸骨圧迫や人工呼吸を実施したりできる看護師の存在はやはり大きいもの。到着した救急隊にも、看護師であれば必要な情報を的確に伝えることができます。

夏は、屋外イベントが増えて熱中症患者なども増加します。AEDを必要とする場面に遭遇する機会も必然的に増えてくることが予想されますので、医療人としては今一度、AEDの取り扱いとあわせて、緊急時の対応について確認しておきたいですね。

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コメント一覧(1)

1肉球2016年07月23日 15時44分

こういうヤジが飛んでくるから院外救助をしたくなくなる。
でも、そのBBA看護師が『看護師』かというのは想像の上でしかないというのは付け加えて欲しい。

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