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2016年07月01日

看護師の職業病?「トイレを我慢しない」以外の膀胱炎予防法|働くナースが知るべき病気【16】

婦人科医の清水なほみが、看護師の皆さんに知っておいてほしい病気についてお知らせします。

 

 

働くナースが知るべき病気【16】

看護師の職業病?「トイレを我慢しない」以外の膀胱炎予防法

何度トイレに行っても続く残尿感、ツーンと染みるような尿道の痛み……。

 

さらには、腎臓にまで悪影響を及ぼすこともある、膀胱炎。

 

「もう癖になっているから……」「職業病のようなものだし……」と、諦めている看護師さんも多いのではないでしょうか。

 

ところが、「トイレを我慢しない」こと以外にも、膀胱炎の予防法があるって知っていましたか?

 

ここでは、膀胱炎の主な原因や予防方法についてご紹介します。

 

 

 

 

 

女性がかかりやすい膀胱炎―5人に1人が経験

膀胱炎は、雑菌が尿道をさかのぼって膀胱の中で増殖することにより引き起こされる病気で、「急性膀胱炎」「細菌性膀胱炎」ともいいます。

 

女性の5人に1人が経験するといわれるほど、女性がかかりやすい病気です。

 

それは、男性の尿道が15cmほどあるのに対し、女性の尿道は4cmくらいしかないから。

 

さらに、膣や肛門が外尿道口に近いため、菌が膀胱内に紛れ込みやすい体のつくりになっています。

 

一定時間ごとに排尿していれば、膀胱内で菌が増殖し炎症を起こすということはありません。

 

ところが、排尿を我慢したり、脱水で尿量が減ったりすると菌が増殖し炎症を引き起こします。

 

タイミングよくトイレに行けなかったり、こまめな水分補給ができなかったりする看護師の仕事は、これらのリスクにぴったり当てはまってしまいます。

 

 

 

膀胱炎の症状

症状には頻尿や排尿痛、残尿感、尿の混濁血尿などが挙げられます。

 

軽度であれば、違和感や頻尿傾向で治まることもありますが、ひどくなると膿のような尿が出ることもあります。

 

放っておくと高熱や腰痛を伴う「腎う炎」を引き起こし、治療が長引いてしまうことも。異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。

 

内科や泌尿器科、婦人科でも診察してもらえます。

 

 

 

治療のポイントは処方された薬は最後まで飲む

膀胱炎の治療では、抗生物質や抗菌剤の服用が一般的ですが、炎症が強いときや何度も繰り返す場合は、炎症を改善させる漢方を合わせて使うこともあります。

 

薬を服用すれば、5日ほどでほとんど治りますが、症状がなくなったからといって服用をやめないでください。

 

また、「以前、膀胱炎にかかった時の薬が残っていたから2日間だけ飲んだ」などという中途半端な服用にも注意しましょう。

 

症状が消えても、菌がまだ生きている可能性があります。抗生剤に対して菌が抵抗力を持ってしまい、再発したときに難治性になる可能性もあるので、処方された薬は残らず飲んでください。

 

服用と同時に、温かい飲み物を飲んで排尿量を増やしましょう。抵抗力を落とさないように体を温め、十分な睡眠をとることも重要です。

 

 

 

「トイレを我慢しない」以外の膀胱炎予防法

膀胱炎を予防するには、規則正しい生活や食事を心がける、体を冷やさない、排尿を我慢しない、水分をとって尿が濃くならないようにするといったことを心がけるといいでしょう。

 

性行為の後に膀胱炎になりやすい人は、ムードはなくなりますが、性行為が終わった直後にすぐに排尿をすると逆流した菌を洗い流せるので効果的です。

 

夜勤がある看護師さんにとって、規則正しい生活はなかなか難しいと思います。その場合は、免疫力アップを心がけましょう。

 

実は、免疫力を高く保つことが膀胱炎の一番の予防になります。

 

体を温める、寝られるときにしっかり睡眠を寝る、栄養があるものを食べる、笑う時間を増やすなど、免疫力を上げる生活を心がけてみてください。

 


【清水なほみ】

日本産婦人科学会専門医で、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。産婦人科・女性医療統合医療を専門に、患者に最適な医療を提供。クリニックのほかに、NPO法人やAll aboutガイドなどでも情報提供や啓発活動を行っている。

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コメント一覧(3)

3匿名2016年08月06日 10時19分

我慢してないからそもそも膀胱炎になった事すらない

2匿名2016年07月01日 22時44分

とくに夜勤中なんかひきつることばかりで笑えないわ…

1匿名2016年07月01日 10時35分

そもそも、水分補給もトイレもままならない職場ってどうなんでしょうか?そちらが問題でしよ。

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