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2016年05月07日

いくつ知ってた?時代遅れの「旧」看護技術15

医療が日進月歩で発達していくなか、看護の技術もまた然り。過去に実践されていた看護の手法15項目を振り返ってみましょう。

 

主にアメリカで実践されていたものですが、日本でも多くが共通していた技術なのではないでしょうか。

 

 

 

【1】生理食塩水を使いながら吸引を行っていた

以前は、気切や挿管患者さんの痰の吸引の時に

「痰の吸引用チューブを挿入して痰を吸い終える」

→ 「吸引チューブ内に吸引された痰を吸引瓶に収めるために生理食塩水を流す」

という処置を、痰を吸引し終えるまで数回繰り返していました。

 

現在は、感染予防の観点から

「痰の吸引を終える」

→ 「アルコール綿で吸引チューブを消毒」

→ 「滅菌水を流す」

→ 「次の痰の吸引」

という行為に変更されています。

 

 

【2】発熱した小児の入浴にはアルコール溶液を含ませたスポンジを使っていた

日本では耳慣れない方法かもしれませんが、アメリカの小児科病棟では慣習的に行われていました。

 

当時は、アルコールが体温の低下を促し、早い解熱に有効だと信じられていたのです。

 

しかし実際には、アルコールは肌への刺激が強く、皮膚に炎症を起す原因になったり、皮膚から成分が吸収されてしまうと熱刺激を受けやすくなるため、現在はアルコールを使用しない方法に変更されています。

 

 

【3】尿道カテーテルや注射筒(シリンジ)は消毒して再利用していた

1980年代にヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染拡大が問題となったことを機に、使い捨ての医療器具にシフトされ、現在に至ります。

 

 

【4】鉄製の呼吸換気装置を利用していた

ポリオの患者さんに換気を補助するために、陰圧となった鉄製の装置の中に首から下を入れて使用するもの。

 

その当時は、現在のような人工呼吸器が開発されていなかったため、鉄製の装置に患者さんを入れ、装置に入った体の周囲全体を陰圧にすることで、肺を広げることを助けて空気を効果的に送り込む方法として利用されていました。

 

その後の研究では反対に肺に空気を送り込む陽圧の方法が適していることが判明し、姿を消した装置ですが、今現在もアメリカのごくわずかの病院で使用されているとか。

 

 

【5】石鹸水を便秘患者の浣腸液として使用していた

ご存知の人も多い技術かも。その当時は、浣腸液として用いることができる薬液が限られていたため石鹸水が使用されていました。

 

浣腸液に関する調査では、石鹸水は排便を抑制させる効果があることが分かり、浣腸に不向きであるために使用されなくなりました。

 

 

【6】心臓の負荷を減らすため、回転式止血帯を使用していた

左心不全に続発する肺水腫の処置のために回転式止血帯を使う習慣がありました。

 

現在は、この技術の有効性に対する疑問と効果的な新薬の開発により使用されていません。

 

 

【7】水銀体温計を振って使用していた

デジタル式温度計が普及した今となってはもう見られなくなった光景ですが、以前は看護師が病棟で水銀体温計を振る行為はごく当たり前のことでした。

 

使用する前に水銀線を一定の水準に調節する必要があったからです。

 

 

【8】勤務記録はシフト別に3種のインクで色分けしていた

カルテの電子化が進むまでは、勤務記録にはそれぞれ日勤は「黒」、準夜勤は「緑」、夜勤は「赤」のインクを用いていました。

 

 

【9】オペ前の剃毛が当たり前だった

オペ前の剃毛は、術後の創部感染(SSI)のリスクを高めることが知られています。

 

今では感染予防の観点から、日本医療機能評価機構、CDC、AORN等で『手術を妨げない限り剃毛(除毛)をしない。どうしても剃毛が必要な場合は、手術用クリッパーを使用する』ことが推奨されています。

 

 

【10】胸腔チューブ(ドレーン)はミルキングをしていた

胸腔ドレーン回路内にリークを起こすリスクやドレーン挿入部の組織への刺激、精神的外傷を理由に今日では行われなくなりました。

 

 

【11】血圧は触診で脈をとりながら測っていた

最近では、看護師の観察時間短縮のために自動測定器を使うことが主流となっていますが、以前は聴診器を当てずに触診だけで血圧測定している看護師の姿がよく見かけられました。

 

 

【12】点滴は手動だった

輸液ポンプが出回るまでの10年ほど前までは、看護師は手動で輸液管理をしていました。

 

看護師は、患者さんごとに輸液量を計算して手動で管理していたのです。

 

 

【13】傷にはデーキン消毒液を使用していた

デーキン消毒液とは、次亜塩素酸ナトリウムとホウ酸の希釈液のこと。

 

現在は、感染性の外科創傷の消毒に使用可能な防腐性の高い消毒液の種類も豊富になったために滅多に使用されることはなくなりました。

 

 

【14】陣痛にはトライリーン/ペントレン吸入を使用していた

これは特に1960年代に陣痛に耐え切れない妊婦のための緊急時の医薬品として広く用いられていました。

 

後の研究によって、規定量以上に薬を吸入してしまった場合には、胎児への副作用が認められることが明らかとなったため、使われなくなりました。

 

 

【15】インスリンスケールは尿スティックの検査結果で判断していた

現在は、血液検査によってインスリンスケールを用いていますが、以前は毎食前に尿スティックの検査結果を参考にしていました。

 

この方法は、たとえ糖尿病にかかっている患者さんでなくても結果が異常となるために使用されなくなりました。

 

 

 

以上15項目が挙げられました。

 

今でもやっていそうなものから、想像さえつかないような看護技術もあったはず。

 

今となっては信じられなくても当時はそれが最先端の看護技術だったということは、今実践しているケアも、数年後には時代遅れになるのかもしれません。

 

先人が築き上げた看護の歴史を振り返りながら、根拠に基づいた看護技術の最新情報を常にチェックしてきましょう!

 

 

(文)A.Brunner

(参考)
15 Old Nursing Skills We Don't Use Anymore(Start News)

気管吸引のガイドライン(一般社団法人 日本呼吸療法医学会)

1. 2 気管切開と陽圧式呼吸器の時代(レジデント初期研修用資料)

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コメント一覧(9)

9うん2018年07月26日 17時24分

10年前の看護との違いを掲載してほしい。

8NP2018年06月27日 19時39分

点滴が手動とか時代遅れっていわれてるの笑
手動のところとか当たり前に多いと思うんだけど。

7懐かしい2016年11月13日 23時08分

鉗子でコツコツエア抜きしていたよね

6匿名2016年06月16日 19時48分

正確で便利なツールを活用することに反対はしないが、便利さに慣れ過ぎて、それが無いと何も出来ないでは困る。
血圧測定や点滴調整をアナログでも出来る技術は必要。

5匿名2016年05月12日 00時56分

クレンメじゃなく鉗子がポイント

4匿名2016年05月11日 05時48分

今でも手動で点滴落としてますよ?全員にポンプつけられるほどないですし。

3ねね2016年05月11日 00時06分

レトロな透析室だわ

2匿名2016年05月08日 23時59分

情報が古すぎて、現在していないこともある。びっくりするぐらい参考にならなかった!編集さん現場をもっと勉強してください。

1匿名2016年05月07日 13時55分

大昔の看護技術は今は変わっているに決まってますよね

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