1. 看護roo!>
  2. ステキナース研究所>
  3. 研究者も驚き! アルツハイマーの新薬がアンチエイジングに効果あり?

2016年02月13日

研究者も驚き! アルツハイマーの新薬がアンチエイジングに効果あり?

開発中のアルツハイマー治療薬「J147」がアンチエイジングにも効果があることがわかったそうです。

これは研究者にとっても想定外のことだったそうで、驚きの声が上がっています。

 

カリフォルニア州ラホヤにあるソーク・インスティテュートの研究チームが行った実験を紹介しましょう。

 

 

アルツハイマー病と加齢の関係

高齢者が罹患しやすいとされるアルツハイマー型認知症ですが、これまで科学的には加齢との関係は証明されていませんでした。

ところが、アルツハイマー型認知症と加齢との関係性を探るために現在進められているアルツハイマー治療新薬の実験で、「J147」に抗加齢作用があると認められました。

 

今回の実験ではマウスを使用し、(1)若いマウス、(2)高齢のマウス、(3)J147を摂取させた高齢のマウス、の3つのグループに分けて、脳の記憶能力や認知機能にどのように影響したかを観察しました。

 

「マウスが若返った!」

この実験の結果、J147を摂取させた高齢のマウスには、科学的にも明らかな脳炎症の減少、代謝の上昇や酸化物質の減少が見られたそうです。

 

発見されたのは脳の認知機能の改善だけではありませんでした、なんとマウスが若返ったのです。

J147を摂取させた高齢のマウスは毛並みがつややかで目の周りの皮膚にも張りが出て、グループ (2) の高齢のマウスよりも若々しく見えるようになりました。

 

さらに、J147を摂取させた高齢のマウスはグループ(1)の若いマウスと似た見た目になりました。

老化の特徴でもある血管へのダメージは、アルツハイマー病でも共通に見られる顕著な症状ですが、遺伝子発生や代謝に関してもJ147を摂取させた高齢のマウスの値は若いマウスとほぼ同じ水準となりました。

 

新薬には老化に伴う脳の毛細血管から血液が漏出する現象を防ぐという作用も見られています。

 

科学的にも「若返り」といえる効果

ソーク・インスティテュートの細胞神経実験室で生理化学を研究しているアントニオ・クライスさんは新薬について「『J147』は元々(他の治療薬とは異なる)新しい作用を持つ薬で、アルツハイマー病のための研究段階でした」と説明。

 

従来のアルツハイマー薬はアミロイドが脳へ沈着することを防ぐものだった一方、「J147」は加齢に伴う脳の毒に対する抵抗作用を持っています。

 

このため、認知機能の低下を止めるだけでなく、改善にも作用するのではないかと考えられています。「この抗加齢作用は私たちも予想していなかったものです。マウスは外見の違いだけでなく、バイオマーカーからも科学的に若返ったと言えます」とクライスさんは驚きを隠せません。

 

この研究結果は、生物学・医学雑誌「エイジング」11月号に掲載されました。

この実験段階ではマウスを使用していますが、2016年には治験として研究が進められる予定です。

 

研究者たちも驚きの副次的作用を持つアルツハイマーの新薬「J147」、今後の研究に注目したいところです。

 

(文)Rio, S.

(参考)

 Experimental Alzheimer's drug shows anti-aging effects, surprising researchers(Science alert)

 

コメントを投稿する

コメント入力
(100文字以内)
ニックネーム
(12文字以内)

コメント一覧(1)

1匿名2016年02月13日 09時24分

アルツハイマーも防いでアンチエイジングもできるならいいなあ

関連記事

いちおし記事

ベテラン看護師の態度にモヤモヤ

「とあるベテラン看護師と険悪ムードでつらい…」というお悩み。あなたならどうする? [ 記事を読む ]

PaO2?pH?BE?血液ガス分析でどんなことがわかるの?

各検査データからわかることをサクッとおさらい! [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

後で「急変の予兆だったのかも?」と思ったことある?

投票数:
1379
実施期間:
2019年11月26日 2019年12月17日

人生最大級の「お酒の失敗」教えて下さい。

投票数:
1301
実施期間:
2019年11月29日 2019年12月20日

一時期病的にハマっていた食べものや飲みものはある?

投票数:
1203
実施期間:
2019年12月03日 2019年12月24日

医師と結婚できるなら、したい?

投票数:
1217
実施期間:
2019年12月05日 2019年12月26日

好きなイラストレーターはいる?

投票数:
978
実施期間:
2019年12月10日 2019年12月31日

勝手に命名選手権!

投票数:
779
実施期間:
2019年12月13日 2020年01月03日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者2964

◆がん看護の問題◆「がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版」において、抗がん剤の曝露対策として誤っているものは以下のうちどれでしょうか?

  • 1.抗がん剤の投与時には、揮発した抗がん剤を吸入したり、手指に付着した抗がん剤を経口摂取したりしてしまうなどで医療者が曝露しないようにする。
  • 2.抗がん剤の投与時には、二重手袋、ガウン、フェイスシールド、マスク、吸入器防護具(N95マスクなど)の使用が望ましい。
  • 3.抗がん剤投与終了後24時間は曝露のリスクがあるとされているため、患者さんの体液や排泄物は注意して扱う。
  • 4.経口抗がん剤を在宅で内服する患者さんには、できる限り患者さん以外が薬剤に触れないよう指導する。
今日のクイズに挑戦!