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2016年02月12日

三方活栓、自信ある? 安全使用のポイントをチェックしよう

静脈麻酔や輸液療法、点滴などを行う際、薬液の流路を調整するために使用するコック、三方活栓。

輸液と患者の血管をつなぐチューブに三方活栓を挟むと、他の薬も注入できるため、患者の負担を軽減することができます。

 

便利な一方で、使用には気を付けなければいけない点も多く、不適切事例の報告が後を絶ちません。

そのため、医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、安全に使用するための注意ポイントをホームページで公表しました。

 

 

開放せず注入開始や、血液逆流の事例も

三方活栓の不適切な事例について、昨年8月のPMDAの発表によると、「コックの開閉を忘れて薬剤が適切に流せなかった」という報告が2011年1月から昨年6月末までで14件ありました。

 

●医療機関での具体例1

ヒューマリンR調整液(インスリン注射液)をシリンジポンプで注入する際、看護師がシリンジポンプに注射器をセットした後に、三方活栓を開放しないままポンプの開始ボタンを押してしまい、その後調整液が注入されていないことに気付いた。

 

●医療機関での具体例2

点滴終了後に看護師が点滴チューブ内の薬液の凝固を防ぐために輸液セットを外し、三方活栓から生理食塩水を注入した際、閉鎖しなければいけない三方活栓を開放したまま注射器を外した。

そのため、三方活栓から血液が逆流。

 

PMDAが今回公開した医療安全情報では、三方活栓をめぐる4事例を挙げ、それを防ぐ改善策として注意ポイントを挙げています。

以下はその内容の抜粋です。

 

コック/バーの位置確認を

●事例1

点滴チューブを側管に接続した際、三方活栓の向きを変えずに点滴開始をしたため、30分間薬液が流れず、シリンジポンプの閉塞アラームが鳴って気がついた。

 

●事例2

処置のため、一時的に三方活栓の患者側をOFFにした後、元に戻すのを忘れ、輸液ポンプの閉塞アラームが鳴って気がついた。

 

◆注意ポイント◆

・三方活栓使用時は、コック/バーの位置を確認すること。

 

医療安全情報によると、コック/バーの位置確認を怠ると、側管が閉鎖したままになったり、 患者側に輸液が流れていない状況に陥ることがあります。

三方活栓を操作した後は、必ず最後に薬液の流れている方向を確認することが大切です。

 

また、1バータイプと3バータイプでは、コック/バーの位置により、流路の閉鎖と開放が逆になります。

コック/バーと流路を必ず確認しましょう。

 

プラグ/バルブごと外さないよう注意

●事例3

三方活栓に、プラグ/バルブと点滴チューブを接続し抗生剤を投与した。

抗生剤投与終了後、点滴チューブを外す際に、誤ってプラグごと外し、患者の血液が漏出した。

 

◆注意ポイント◆

・三方活栓から点滴チューブを外す際は、誤ってプラグ/バルブごとを外さないように注意すること。

 

医療安全情報によると、プラグ/バルブごと外してしまうと、血液が漏出してしまいます。

接続部のゆるみ・外れに注意しながら、混注口から外すのが適切です。

 

接続部はずれに注意、定期的に確認を

●事例4

中心静脈カテーテルに複数の三方活栓を接続して使用。

ベッドをリクライニング後、しばらくして三方活栓同士の接続が外れ、血液と輸液が漏れているのを発見した。

 

◆注意ポイント◆

・三方活栓同士を接続して使用する必要がある場合は、身体の下等への挟まれや引っ張りによる接続部外れ、破損等に注意すること。

 

・接続部のゆるみ、外れ、薬液漏れ等について定期的に確認すること。

 

医療安全情報によると、三方活栓同士を接続して使用している場合には、破損や接続部外れの危険があり、そこから薬液が漏出することがあります。

三方活栓同士の接続・使用は最小限にしましょうと呼びかけています。

 

(参考)

医療安全情報 三方活栓の取扱い時の注意について(PDF)

(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)

 

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  • 3.「新鮮凍結血漿(FFP)」は、温度管理が不適切になると、機能低下が生じるため、保冷剤を入れた保冷搬送容器で搬送した。
  • 4.病棟では、「照射赤血球濃厚液(RCC)」は一般用冷蔵庫へ、「新鮮凍結血漿(FFP)」は一般用冷凍庫へ分けて収納した。
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