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2016年01月26日

自分の「むくみ」は正しく対処できてる?|働くナースが知るべき病気【11】

婦人科医の清水なほみが、看護師のみなさんに知っておいてほしい病気についてお知らせします。

 

働くナースが知るべき病気【11】

自分の「むくみ」は正しく対処できてる?

 

むくみとは、体の中の水分がたまって腫れた状態を指し、医学的には“浮腫(ふしゅ)”といいます。看護師のみなさんならご存じですね。

 

女性によく見られる症状で、「病院に行くほどではないけれど、むくみが気になる」という方も少なくありません。

特に立ち仕事が多い看護師さんは、脚のむくみに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

むくみは治療が必要なものと不必要なものとがあるため、その違いによって適切に対処する必要があります。

 

 

 

治療が必要なむくみ

【1】月経前のむくみがひどすぎる場合

まずは治療が不要なむくみからご紹介します。

それは、女性ホルモンによって引き起こされるむくみです。

 

月経の前後に体のむくみを感じる女性が多いようですが、その原因は女性特有のホルモンバランスの変化にあります。

 

月経時に卵巣から排出される黄体ホルモンは別名「妊娠ホルモン」と呼ばれ、体が妊娠への準備をする時期に排出されます。

この時期は、身体が妊娠に備えて栄養を蓄えようとするために水分の排出が抑えられ、結果として体がむくみやすくなるのです。

 

黄体ホルモンの分泌量は、排卵後から増加し、月経が来るのをピークに減少します。

むくみはホルモンの分泌量と連動して、月経の1~2週間前から始まり、月経が終わる頃には収まります。

このむくみはホルモンの作用による自然現象なので、治療の必要はありません。

 

しかし、むくみがひどく「月経前に体重が2~3kg増えてしまう」「だるさや便秘がひどい」などの症状がある場合は、月経前に水分の代謝を促す漢方を試してみるといいでしょう。

医師や専門家に相談してみてください。

 

【2】妊娠性高血圧症のおそれがある場合

月経前のほか、妊娠中に体がむくむことがあります。

その原因も黄体ホルモンです。

 

黄体ホルモンは、子宮の状態や胎盤の形成に関わる重要な働きを持っています。

そのため妊娠から分娩期までの間には通常の数倍の量が分泌され、多いときには10~20倍近くもの量になることも。

このときも体が水分を溜め込みやすくなるので、むくみが引き起こされます。

 

妊娠中は血中の鉄分や栄養が赤ちゃんに吸収されるため、血液が薄まり水分が多くなります。さらに膨張した子宮が血液やリンパの流れを妨げるので、体はよりむくみやすい状態に。

 

妊娠中のむくみも自然現象ですが、ときには病気のサインである場合もあります。

むくみがひどくて尿の量が減ったり、血圧が高くなったりする場合は要注意。妊娠性高血圧症の可能性がありますから、すぐに受診が必要です。

 

ナースにおすすめのむくみ予防法

【1】立ち仕事では着圧ストッキング

むくみの原因が生活習慣にある場合もあります。例えば長時間立ちっぱなしという状態が続くと、重力の影響で血液の戻りが悪くなるため、脚を中心にむくみが出ます。

運動量や筋肉量が不足すると、心臓のポンプ機能の低下を招くため、血の巡りが悪くなりむくみを引き起こします。

 

手術室勤務などで立ち仕事が続く方は、着圧ストッキングをはくなどしてむくみを予防するとよいでしょう。

 

【2】鉄分・タンパク質を摂る

鉄分・タンパク質の不足など、栄養の偏りでもむくみが起きます。

女性が好む食事には、鉄分やタンパク質が不足しやすいメニューが多いものです。

 

朝食をスムージーやトーストのみで済ませたり、昼食をパスタやスイーツだけで賄ったりしていませんか。

これらのメニューは炭水化物を摂取できますが、肉や魚などのタンパク質がかなり不足しています。

以下のポイントを抑え、バランスのとれた食事を心掛けましょう。

 

●鉄分やタンパク質を補うため、赤身肉を食べる

●水分代謝を促すカリウムを多く含む野菜や果物を取り入れる

 ※特にサツマイモやホウレン草、バナナやプルーンなどが効果的です

 

【3】水を飲む

また、むくみを気にして水分を控える方もいますが、それは逆効果。

体が水不足を感じて水分をため込みやすくなってしまいます。

 

利尿作用があるお茶やコーヒーは避け、こまめに「水」を飲んで水分補給しましょう。

体への負担が少ないアルカリ性のミネラルウォーターがお勧めです。

 

むくみが全身に及ぶときは病院へ

生活習慣を改善してもむくみに変化が見られない、あるいはどんどんひどくなっていく場合は、病気のサインである可能性があります。

 

これらは主に腎臓・肝臓・心臓機能の低下により現れるむくみで、むくみが全身に及ぶのが特徴。

このケースはすぐに治療が必要です。ひどいむくみが何日も続くなど、「何かおかしい」と感じた場合も内科を受診しましょう。

 

また、便秘・冷え性・倦怠感などの症状とともにむくみが出る場合は、甲状腺機能の異常の可能性も考えられます。

この場合も、内科の受診をお勧めします。


【清水なほみ】

日本産婦人科学会専門医で、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。産婦人科・女性医療統合医療を専門に、患者に最適な医療を提供。クリニックのほかに、NPO法人やAll aboutガイドなどでも情報提供や啓発活動を行っている。

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コメント一覧(2)

2匿名2016年01月28日 19時09分

水、一日3リットル飲んでます

1匿名2016年01月26日 14時31分

水は飲んだほうがいいんだ

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今日の看護クイズ 挑戦者1164

あなたはリーダー看護師より、輸血管理部門へ行き、「照射赤血球濃厚液(RCC)」と融解前の「新鮮凍結血漿(FFP)」とを受け取ってくるように依頼を受けました。搬送中および病棟での管理で最も正しいものは、次のうちどれでしょうか?

  • 1.「照射赤血球濃厚液(RCC)」は温度管理が不適切になると、機能低下が生じるため、冷凍した保冷剤を入れた保冷搬送容器を用いて搬送した。
  • 2.「照射赤血球濃厚液(RCC)」と「新鮮凍結血漿(FFP)」を1つの保冷搬送容器に梱包して丁寧に搬送した。
  • 3.「新鮮凍結血漿(FFP)」は、温度管理が不適切になると、機能低下が生じるため、保冷剤を入れた保冷搬送容器で搬送した。
  • 4.病棟では、「照射赤血球濃厚液(RCC)」は一般用冷蔵庫へ、「新鮮凍結血漿(FFP)」は一般用冷凍庫へ分けて収納した。
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