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2016年01月02日

医療者が便利グッズを自分で作成できる 「作業場」がある病院

もし医療現場で患者さんのケアに、便利グッズを使えたら作業の効率が上がるかも……。

 

さらに、それぞれの患者さんに合わせて、看護に役立つグッズを自分で実際に作ることができる環境があったら、利用したいとは思いませんか?

 

アメリカのある病院が国内で初めて、院内に「医療者が便利グッズを作成できる作業場」を常設しました。

 

安全性や機能性を確認したうえで、患者さんが使えるようになるその仕組みを紹介しましょう。

 

 

臨床で生まれる便利なアイデアグッズ

看護の質が問われる昨今、医療現場では個々の患者さんの事情に合わせた、きめ細やかな対応が求められています。

 

看護師向けに、患者さんのそれぞれのケースに合わせてグッズが市販されていますが、現場の要望に完璧にフィットするものを見つけるのは困難のようです。

 

現場で生まれるアイデアとその可能性は尽きることがありませんが、それを活用できずにもどかしい思いをしている看護師もきっといることでしょう。

 

テキサス州ガルベストンにある、テキサス大学医学部のジョン・シーリー病院と医療ケア団体のメーカナースが、院内に開設した医療者向けの作業場、その名も「メーカーヘルス・スペース」が今年9月に公開されました。

 

ロバート・ウッド・ジョンソン財団の援助を受けたこの作業場では、現場の医療者のアイデアを基にした医療器具や便利グッズを開発したり、既製のケア用品を改良できる環境が整っています。

 

便利グッズを安心して使うための充実した設備と院内評価

作業場には便利グッズを安心して使うためにさまざまな工夫がなされています。

 

ねじや接着剤はもちろんのこと、3Dプリンターやレーザーカッターなどの工具がそろっており、自在にデザインして個々の患者さんに合わせて作成が可能です。

 

具体的には、乳幼児にもフィットするような包帯がカスタマイズされたり、センサーやモニターを薬の容器に取り付けたり、カテーテルや栄養チューブ固定用クリップを3Dプリンターで作成することができます。

 

病院内で作るためコストを抑えることができ、また、患者さんにより合ったものを作ることができます。

 

そしてなにより重要なのは、臨床で実際に使う前に、作成された便利グッズの品質向上を目指し、施設内治験委員会で問題がないか評価します。

 

使用前には殺菌消毒も施されるなど感染対策も行なわれ、安全に安心して使うことができます。

 

便利グッズの開発は将来の病院を助ける!?

商品化された医療の便利グッズは、高価なものが多く病院側も出費がかさみます。

 

さらにアイデアはよくても、実際に患者さんに使えないことも多く、お蔵入りするケースも多々あります。

 

これに対し、個別に作成するこの環境は経済的で効果的です。

ロバート・ウッド・ジョンソン財団の理事を務めるメリヒャル氏は「個々の患者さんのためにできたこれらの作業環境やアイデアがアメリカの健康文化を促進するでしょう」と自信を持っています。

 

今後、さらに経済的で、即効性のある便利グッズへの期待は高まることでしょう。

 

医療現場で生まれるアイデアを実際に現場で活躍している人たちで作り上げること、またそのアイデアグッズの安全機能性を病院内で評価できるシステムは、より質の高い医療便利グッズが生まれる可能性からも、患者さんにとっても看護師にとっても魅力的です。

 

需要に応じて新しいことに挑戦していくのは、病院の生き残りをかけた戦いなのでしょう。
             

(文)

バックレー麻友香

(参考)

Hospital makerspace lets nurses build their own tools(engaget)

NATION’S FIRST MEDICAL MAKERSPACE OPENS INSIDE TEXAS HOSPITAL(Make NURSE)

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コメント一覧(6)

6匿名2016年01月08日 18時58分

さすがアメリカ。先進的。日本でも取り入れてほしいなぁ。

5匿名2016年01月04日 15時27分

創造力がないとつらそう

4かえる2016年01月04日 09時34分

こんな職場あるんだ!
こういうところで働きたい。

3匿名2016年01月03日 19時51分

なるほど

2匿名2016年01月03日 00時52分

へー!

1匿名2016年01月02日 12時45分

こんな職場で働きたい!

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