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2015年10月19日

学びの秋!医療英語にチャレンジ―患者さんに『Don't worry』はNG?

【日経メディカルAナーシング Pick up】

 

NEWS◎人気講座「CBMS医療英語セミナー」に潜入

学びの秋!医療英語にチャレンジ

「患者さんに対して『Don't worry!』を乱発しないで」「質問する時はオープンクエスチョンに徹しよう」「安易に『I am sorry!』と言わない」――。

 

10月4日、都内で「CBMS医療英語セミナー」(主催:先端医療推進機構、グローバルヘルスケア財団)が開催され、医療関係者らが参加した(写真)。外国人患者への対応など医療現場で求められる英語を学ぶ講座で、「入門」と「上級」の2コースが開催された。

(井田 恭子=日経メディカル) 

 

 

この日の入門コースの参加者は、14人中10人が看護師。1回2時間の授業はリスニングやロールプレイを交えた内容で、「看護職の聞く・話す」のセッションでは、講師を務める飯田恭子氏(日本医療科学大学保健医療学部長)が、冒頭のように患者に対する挨拶の仕方から尋ね方、注意、共感、傾聴のフレーズまで、看護職に必須となる英語表現をレクチャーした。

 

・患者に対してつい「Don't worry!」と言ってしまいがちだが、これは失礼であり、「Let's talk about your concerns」と声掛けする

 

・「おかげんはいかがですか?」と尋ねるなら、「Are you in good health?」と決めてかからずに「How is your general health?」とオープンクエスチョンで聞き出す

 

・自分が何かをやってしまった時には安易に「I am sorry!」とは言わずに「Are you all right?」と返す

 

――といった具合だ。

 

「どうなさいましたか?」という声掛け一つとっても、「What's your complaint today?」「What brings you in today?」など表現は様々。

そうしたバリエーションも含め、受講生は生きた英語を学んだ。

 

また、「入門レベルの場合、リスニングしながら(中に出てくる)キーワードを学習することが効果的だ。1回聞き取れるようになれば、次から耳に入ってくるし話せるようにもなる」と飯田氏は説明する。

特に医療英語は専門用語が多く、上達には語彙力向上が不可欠だ。

 

例えば、「Apply」は、「Apply drug」(薬を塗る)、「Apply bandage」(包帯をする)、「Apply ice」(冷やす)など応急処置の場面で頻出する単語。

セミナーの中で飯田氏は、リスニングの講義として応急処置の方法を英語で解説した動画を流しつつ、「体表面の処置には『Apply』がよく用いられる。『Apply=適用する』のように動詞を1対1の日本語訳で覚えるのではなく、どのようなニュアンスで使われているのか、その都度確認してほしい」と受講生に話した。

 

3割の病院が「外国人患者の受け入れ困難」

同セミナーは、2011年から毎年東京と名古屋で複数回開催しており、これまでにのべ1200人以上が受講している。昨年度の受講者の職業別内訳は看護師(32.9%)、医師(8.1%)、薬剤師(7.4%)の順で、医療関係の企業に勤める会社員や通訳などの参加もみられる。

 

この日「入門コース」を受講した千葉県内の病院に勤めるある看護師は、「海外に短期留学するなど以前から英語に興味があり、英語力の維持を目的にセミナーに参加した」と受講動機を語る。勤務先が観光地の近くにあり、外国人患者の受診は少ないながらも年々増えており、「英語を継続して学ぶ機会の必要性を感じている」という。

 

先端医療推進機構が2013年夏に都内の383病院を対象に行った調査(回収率14.9%)では、約3割の病院が、言葉の通じない患者の受け入れが困難であり、8割の病院が現状の外国人患者への対応に満足していないことが分かった。

 

「海外からの観光客や就労者が増える中、訪れた外国人患者が適切な診察を受けられるように、医師だけでなく看護師や事務職員など医療機関で働くスタッフにも、英語で無理なくコミュニケーションが図れるようになってもらいたいと思い、医療英語セミナーを開講した」と理事長の林依里子氏は語る。

 

「医療英語認定試験」で英語力を力試し

同機構ではセミナーのほか、医療英語のスキルアップを図ることを目的に「国際医療英語認定試験」(CBMS:Certification for Bilingual Medical Staff)を毎年実施している。セミナーと同様、入門編と上級編の2コースあり、上級編の水準は「TOEIC600点以上」が一つの目安。2011年からこれまでにのべ400人以上の医療関係者が受験した。

 

リスニングとリーディングの選択問題に答える筆記試験で、合否判定ではなく受験者が獲得した得点を認定する。得点に応じてスキルの到達度が分かるため、就職面接や人事評価の際などに自身の強みとしてアピールする材料にもなる。

 

「『患者さんのために英語を学びたい』という意欲がスタッフにあっても、その努力が勤務先で認めてもらえなければ、やる気はそがれてしまう。志あるスタッフがセミナーの受講や試験にチャレンジしやすい環境を、病院側にもぜひ整えてもらいたい」と林氏は話す。

 

今年度のCBMSは、11月7日(土)に東京・名古屋・新潟で開催が予定されている。自身の現在の医療英語力を把握し、今後の学習に役立てることができる貴重な機会。チャレンジしてみてはいかがだろうか(詳細は:CBMS認定試験の案内を参照)。

 

<掲載元>

日経メディカルAナーシング

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