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2015年07月25日

「食べるものがない…」と119番 オペレーターの行動から広がった奇跡とは

アメリカ・ノースカロライナ州に住む1人暮らしの男性が、空腹に耐えかねて119番に助けを求めました。

そこで、電話を受けたオペレーターが取った行動とは?

彼女の思いやりに満ちた行為と、その後の展開をご紹介します。

 

「食べるものがない…」と119番 オペレーターの行動から広がった奇跡とは

 

久しぶりの自宅でまず味わったのは「動かない体と空腹」

81才のクラレンス・ブラックモンさんは約1年半前に起こした脳血管障害のため入院。6ヶ月におよぶ施設でのリハビリを受けていましたが、やっと我が家へと帰ってきました。

 

ところが、長く留守にしていた家の冷蔵庫は空っぽ。おなかがすいているのに、家中どこにも食べるものがありません。さらに独り身のブラックモンさんには、頼れる身寄りや知人が誰もいませんでした。

 

困り果てた彼は、911番(日本で言う119番)に電話をかけて助けを求めたのです。

「何もできず、どこにも行けず、イスから立ち上がることさえできないのです。私はどこもケガしていないし、血も出ていないし、危険な状況にあるわけでもありません。ただ、何か食べるものを調達するのを、誰かに手伝ってもらいたいだけなんだ……」とオペレーターに伝えました。

 

オペレーターの優しさあふれる行為

「おなかがすいた……」というブラックモンさんの電話を受けた、911番オペレーターのマリリン・ヒンソンさん。彼女は、その1時間半後、箱いっぱいの食べ物を抱えてブラックモンさん宅に現れたのです。

 

箱の中には、彼の大好きなキャベツやいんげん豆、ビーツのピクルスやペプシコーラ。ヒンソンさんは、ブラックモンさんのために数食分のハムサンドイッチを作りました。そして、「看護師が次回往診に来る日まで、何か必要になったら連絡して」と、自分の電話番号を手渡しました。

 

「感極まって、言葉になりませんでした」ブラックモンさんは、ヒンソンさんの行為についてこう話します。

 

「私たちのような非力な者が救いの手を求めても、たいていは見過ごされてしまうものです。ささやかな奇跡が舞い降りたかのような厚意に触れ、神様が祈りに応えてくださったのだ! と思いました」

 

つながる「優しさのおすそ分け」

ブラックモンさんに起こった“奇跡”、実はこれで終わりではありませんでした。

ヒンソンさんの善行がニュースで伝えられ、それを見た人たちから寄付が殺到したのです。

 

911番に助けを求めたほんの2日後、彼の家のキッチンは、送られてきた食べ物で溢れんばかりになりました。

 

「両腕いっぱいの食べ物が、どんどん届けられるのです。戸棚はもう、まんぱん。これほど豊かになったことは、今まででありません」と、ブラックモンさんは言います。

 

そして彼は、今度は911番ではなく、フードバンク(生活困難な家庭に食べ物を寄付する団体)に電話しました。人々から贈られた、たくさんの食べ物をおすそ分けをするためです。

 

「今このキッチンにある食べ物を全部1人で食べきろうとしたら、1年以上かかってしまうからね! 本当に、すばらしい贈り物だよ」とブラックモンさんは話します。

 

それぞれの立場で、今自分ができることを

高齢社会の日本でも、ひとりきりで暮らしているお年寄りが抱える問題に、看護師として関わることが多々あると思います。

しかし、職場にはそれぞれルールや規則があるため、すべての人がヒンソンさんと同じようにできるというわけではないでしょう。

 

ただ規則にとらわれるあまり、自分の仕事やケアが事務的で単調なものになっていないかな? ということを、このようなニュースを機会に、少し考えてみるのもよいのではないでしょうか。

 

もう1歩踏み込んで、自分に何かできることはないか、ちょっと視点を変えて探してみる……。そうすることで、「あなたにできる範囲で、あなたにしかできない特別なケア」が見つかるかもしれません。

 

ABC US News | World News

 

(文)MYKO

(参考)

Donations Pouring in for Elderly Man Who Called 911 for Food - ABC News -

Elderly Man Called 911 for Food Because He Couldn’t Move - ABC News-

Man Calls 911 Asking for Food : People.com

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コメント一覧(9)

9アンナ2017年03月26日 14時14分

8さんに同意。それになぜ911ではなく初めにフードバンクに電話をかけなかったのか?w

8匿名2017年01月21日 13時50分

美談になってるけど、そもそも退院後の生活を考えずに患者を放り出した病院が原因。訪問看護の手配も入院中に出来たはずでしょう?

7たかし2016年05月07日 13時51分

私もいろいろあり食べるのもありません。支援さえありません
なにかいいアイデアないですか?

6匿名2015年08月02日 04時19分

私が若い娘さんで、アポなし訪問がスケベそうなおじさんだったら居留守。
餓死より貞操の危機が心配!

5匿名2015年08月02日 04時17分

業務上知り得た個人情報を基に、私的な行動、しかもアポなし訪問、始末書ものかも。
この人はきっと上部の許可は貰ってると思うけど。

4かおる2015年08月02日 04時12分

任務以外のことをするなと叱られます。
調理師でもないのに他人に食事を作るなんてとしかられます。

3匿名2015年07月26日 07時40分

悲しい

2匿名2015年07月25日 19時56分

そう考えると日本って悲しい〓

1匿名2015年07月25日 17時41分

悲しいけど日本じゃこういう対応はないだろうな。そして最悪の結果になって何かが変わるかも知れないパターン。

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