離婚防止に効果あり?結婚前に決めておきたい夫婦のマネールール

「今月の電気代、どっちが支払うの?」

 

新婚カップルにとって、生活費のやりくりやお金管理のルール作りは後回しになってしまいがちですね。

 

 

しかし、日々のちょっとした金銭感覚の違いから徐々にひずみが生じて、離婚に至るケースも少なくありません。

 

そこで、今回は夫婦のマネールールや夫婦二人暮らしの時の生活費の目安などをお伝えします。

 

離婚防止に効果あり?結婚前に決めておきたい夫婦のマネールール

【目次】

 

 

「今さら収入を聞けない」・・・実はよくある夫婦のマネー問題

「夫の収入を聞けない」「別財布だから夫婦でどれくらい貯金があるのか分からない」-こんな悩みを抱えている先輩カップルが多いことをご存知ですか?

 

結婚年数が経てば経つほど、収入や貯蓄など聞きづらくなってしまうものです。

 

家族が夫婦二人だけでそれぞれ仕事しているうちは良いですが、いざ子どもが生まれたり、家を買う頃になってから、蓋をあけると「え、そんなに貯金なかったの!?」「いったい何にそんなにお金使ってるの?」と、もめることにも・・・。

 

新婚間もなく、あるいは結婚前の二人の信頼関係がしっかりしているうちに、お金について話し合うことをオススメします。

 

まずはお互いの収入を公開。上手な伝え方は?

さて、夫婦で真っ先に話し合っておきたいことに、予算立てがあります。

夫婦でどれくらい収入があり、いくら貯蓄にまわし、毎月いくら使えるのかを考えてみましょう。

 

手取り収入を知るには、できればお互いが給与明細を見せ合うようにしましょう。

とは言え、女性のほうが収入が高い場合はパートナーに収入を言いづらいかもしれません。看護師さんであれば、そんなケースも珍しくないでしょう。

 

そんな場合は、給与明細を見せた上で「毎月これくらいだけど、ほら、夜勤代が10万くらい入ってるから・・・」など説明し、基本給はそこまで高くない旨を伝えるとよいでしょう。

 

夜勤や残業代の割合が大きいことを伝えておくことで、いずれ子どもが生まれて夜勤をしなくなった時には収入が大幅に減ることも理解してもらえて、将来設計にも役立ちます。

 

貯蓄・支出配分はどうする?ざっくり把握することがポイント

収入が分かれば、次は貯蓄・支出の予算立てです。

 

支出には、二人の生活費とプライベートな支出があります。それぞれざっくりとした予算を決めておくほうが貯金はしやすいです。

 

注意点としては相手の支出を1円単位で把握しようとするなど、あまり細かくなり過ぎないことです。

おおらかな気持ちでお金の流れを把握するようにしましょう。

 

夫婦二人のときの貯蓄目安は手取りの25〜30%

貯蓄にはどのくらいまわせばよいでしょうか。

 

夫婦共働きの間は人生で最も貯蓄しやすい時期です。できれば二人合わせた手取り月収の25〜30%程度は貯蓄したいところ。

 

子どもが生まれると、育児休業を取得したり、時短勤務で働いたりと、夫婦の収入が減り、子どもの分の支出が増え、貯蓄がしにくくなります。

 

次に支出面の予算を考えてみましょう。

 

住居費は手取りの25%以内、食費は10〜15%程度に

支出の予算立てをする際に一番大切なのは適正な住居費を設定することです。

住居費は多くの人にとって最も大きな固定費となるからです。手取り月収の25%以内に留めましょう。

 

続いて大きな支出に食費があります。共働きだと外食がかさみ、食費が天井知らずになりがちが予算を決め、手取り月収の10〜15%程度をめざしましょう。外食の頻度や行くお店を見直してみましょう。

 

住居費・食費以外の項目についてはグラフを参考に、各家庭での予算配分を考えてみてください。

[夫婦ふたりの時の生活費の目安]

おこづかいは、二人で手取りの15%程度におさめて

最後におこづかいです。

 

二人のこづかいに関しては夫婦共働きで子どもがいない間は手取り月収の15%程度、子どもができたら10%程度を目安にしましょう。

夫婦の手取り月収が50万円なら、夫婦のみの場合は二人で7万5000円程度です。他の支出を節約することができればこづかいを少し増やしても大丈夫です。

 

[夫婦の手取り月収が50万円のときの生活費の目安]

 

気をつけたいのは、「おこづかいに何を含むか」です。

平日のランチ代や、携帯代・衣服代・美容代・ガソリン代など、家計から支出するのか、それともおこづかいから出すのかは家庭によってまちまちです。夫婦間であらかじめルールを作っておいたほうが後々もめなくて良いでしょう。

 

また、おこづかい制でない夫婦の場合も、互いの支出をある程度は把握しておくことをおすすめします。

そうすることで、子どもが生まれて、妻の収入が減った際にも先々の予算を立てやすくなるからです。

 

以上、夫婦で決めておきたいマネールールと予算の目安をお伝えしました。

 

予算はあくまでも目安ですのでがちがちにしばられる必要はありません。

また一度決めたルールでも、状況に応じて都度見直しをして円満夫婦をめざしましょう。


【著者:花輪陽子】

ファイナンシャルプランナー(FP)。元外資系の投資銀行勤務。OL時代にはまったショッピングによりカードローンの残高は最大200万円に。失業も経験する。お金にコンプレックスがあり、勉強してFPになる。著書に『30代で1000万円貯める!共働き夫婦のマネー術』(日本経済新聞出版社)、『貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88』(マガジンハウス)、『貯金ゼロ借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など。
オフィシャルサイト http://yokohanawa.com/

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