1. 看護roo!>
  2. ステキナース研究所>
  3. 医療機器の進歩で看護師の仕事が増えた?驚きの調査結果とは

2015年05月30日

医療機器の進歩で看護師の仕事が増えた?驚きの調査結果とは

点滅するボタンを押し、大量に並んだスイッチを素早く上げ下げ。複雑な医療機器のパネル操作には、どこか飛行機の操縦席を連想させるものがあります。

 

「新しい医療機器のおかげで、看護師さんの仕事も楽になったでしょう」

 

もしもだれかからそんなふうにいわれたら、あなたはどう答えますか?

アメリカで行われた調査によると、今では多くの看護師が医療機器の操作や調整などにかなりの時間を費やさなくてはならず、逆に忙しくなってしまったようです。

 

医療機器の進歩で看護師の仕事が増えた?驚きの調査結果とは

 

医療機器たちの「通訳」も看護師の役目

年々医療機器が進歩し、より細かく正確に患者さんをケアできるようになってきています。

とはいえ、輸液ポンプが勝手に動いてくれるわけではありません。ポンプに患者さんのカルテの内容を伝えて、必要な処置を行わせるのはだれでしょうか。

もちろん、看護師です。

 

コンピューター制御されている装置にも油断は禁物。ほとんどの医療機器が単独で動いており、どこかで何か問題が起こっても、ほかの機器も含めて自動調整されたりはしないからです。

人工呼吸器や輸液ポンプ、心電図モニターなどが機械同士でお互いに状況を伝え合って、患者さんの容体に合わせた調整を行ってくれればいうことはありませんが、それが実現するのはまだまだ先の話。

したがって、コミュニケーションを図れない医療機器同士の間に入る「通訳」も、現在の看護師が行う大切な仕事となっています。

 

看護師が1シフトで医療機器に費やしている時間は?

患者さんのベッドのそばで毎度複雑な機械と闘うのは大仕事です。

そこで、ゲイリー・メアリー・ウェスト健康研究所が、世論調査の専門機関ハリス・インタラクティブに現状の調査を依頼しました。2015年1月に行われたそのアンケートに協力した看護師は、500名以上にのぼります。

 

その結果、3分の2以上の看護師が少なくとも1シフトで1時間以上を医療機器に費やしていると回答。

操作や調整に加え、自動で電子カルテに入らないデータの記録、動作エラーの解決など、大半の看護師がかなりの時間を割いていることがわかりました。

 

また、アンケートに答えた看護師の約半数が、機器間の連携不備による不具合を経験しているとのこと。どうやら、医療機器を導入することによって仕事が楽になったとはいえないシーンも多々あるようです。

 

医療機器同士の連携が実現すれば現場の負担が減る?

医療機器同士の連携力が欠けていることは、アメリカでも全国的に問題となっています。

第一線で働く看護師にとっては特に大きな負担です。

 

ゲイリー・メアリー・ウェスト健康研究所の最高経営責任者であるニコラス・ヴァレリアーニ氏は、この問題を解決するために、まず医療機器メーカーが通信規格に合意する必要があると指摘しています。

通信方法を統一すれば、異なるメーカーが作った装置の間でもデータをやり取りできるようになるからです。

 

また、電子カルテを読み取るシステムを医療機器に組み込むことも重要だといいます。一人ひとりの患者さんのデータを随時更新し、治療に携わるすべての機器に共有させるためです。

 

そんななか、ロサンゼルスにあるシーダーズ・サイナイ・メディカルセンターのように、医療機器メーカーと協同開発を行っている病院もあります。この取り組みにより、同病院では電子カルテを輸液ポンプとつなげることができました。

医師による投薬指示も直接ポンプにデータ送信され、看護師はそれを確認して開始ボタンを押すという仕組みです。これまでより一歩進んだシステムが完成したといえるでしょう。

ところが、医療機器の統合を指揮するエンジニアのジェニファー・ジャクソンさんによると、この機器の連携をスタートさせるには、特別なプログラミングコードを書く必要があるとのこと。

 

医療システム発展への夢と期待は尽きないもの。そして、今日も世界のどこかでその開発に力を注いでいる人たちがいます。彼らを応援する気持ちでいっぱいですが、現場では今しばらく看護師やほかのスタッフの力が頼りにされそうです。

 

(文)T.Seador

(参考)Nurses Have To Translate When Medical Devices Fail To Communicate|npr

 

コメントを投稿する

コメント入力
(100文字以内)
ニックネーム
(12文字以内)

コメント一覧(4)

4匿名2015年09月24日 19時30分

そう、機械は苦手。

3匿名2015年05月31日 20時42分

確かに、大変

2匿名2015年05月30日 23時11分

機会に使われている気がしますから・・・・

1匿名2015年05月30日 12時35分

機械苦手

関連記事

いちおし記事

知らないでは済まされない「LGBT」のこと

「目の前の患者さんはLGBTかもしれない」看護師が知っておくべきこと [ 記事を読む ]

胃ろうに関するキソ知識

PEGのゴールは経口摂取の再開です。適応と禁忌は? [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

自分ががんになったら…補完代替療法、行いたい?

投票数:
938
実施期間:
2018年10月02日 2018年10月23日

「看護師辞めたい」と「看護師やっててよかった!」どっちを思うことが多い?

投票数:
911
実施期間:
2018年10月05日 2018年10月26日

業務時間内に仕事が終わったけど周りはまだ仕事中…そんな時どうする?

投票数:
870
実施期間:
2018年10月09日 2018年10月30日

細かすぎて伝わらない喜び選手権!

投票数:
662
実施期間:
2018年10月16日 2018年11月06日

つばを吐きかけた患者に平手し減給処分。同じ看護師としてどう思う?

投票数:
656
実施期間:
2018年10月17日 2018年11月07日

看護実習、ブラックだった?

投票数:
658
実施期間:
2018年10月18日 2018年11月08日

ナース服を洗濯する頻度は?

投票数:
606
実施期間:
2018年10月19日 2018年11月09日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者3390

67歳の男性患者さん。慢性呼吸不全で入院中でしたが、このたび退院することになりました。呼吸器疾患以外に健康上の問題はありません。患者さんの妻より、退院後の食事内容をどうしたらよいか相談を受けました。食事制限はありません。次のうち、指導内容として最も適切なものはどれでしょうか?

  • 1.食べたいものを食べるように指導した。
  • 2.糖分を多く取るように指導した。
  • 3.カロリー制限をするように指導した。
  • 4.高カロリー、高タンパクな食事にするように指導した。
今日のクイズに挑戦!