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2015年04月28日

放っておくと怖い?「子宮筋腫」|働くナースが知るべき病気【1】

はじめまして、婦人科医の清水なほみです! 「すべての女性に美と健康を」をコンセプトに、横浜で女性の診療を行っています。


看護師さん自身が元気でなければ、患者さんのケアもできません。いきいきとした看護師生活のため、みなさんに知っておいてほしい病気についてこれからお知らせしていきます。

 

働くナースが知るべき病気【1】

放っておくと怖い?「子宮筋腫」

 

子宮筋腫は、子宮の筋肉の壁にできる良性の腫瘍=コブです。小さいものも含めると、30歳以上の女性の3人に1人は発見される、子宮の病気の中では最もメジャーなものです。

 

 

【目次】

子宮筋腫の原因

こんな症状があったら注意しよう

子宮筋腫の治療法―すぐに治療が必要?

手術を受けたくない場合―最新治療法
 

 

 

原因が解明されていない子宮筋腫

筋腫ができる原因は、はっきりと解明されていません。“母も叔母も姉妹にも筋腫があります”というケースは珍しくないため、遺伝的要因もあると考えられます。

 

筋腫ができる場所や大きさによって症状は異なりますが、全く症状がなく、検診でたまたま発見される人も少なくありません。


最近では超音波検査を行うことで、触っただけでは発見できなかった小さな筋腫も早い段階から見つけられるようになってきました。筋腫の診断は超音波検査で簡単にできますので、年1回の婦人科検診を受ける時に、経膣超音波検査も一緒に受けておくと安心です。

 

 

 

どんな症状があったら子宮筋腫を疑う?

 

・月経が長い・月経量が多い


自覚症状がある場合、一番多いのは過多月経や過長月経です。月経の量が多くて出血期間も長いので、多くの場合貧血も伴います。
筋腫が子宮の中に飛び出していたり、子宮を変形させてしまっていたりすると、月経量が増えてしまうのです。ひどいと、ナプキンが1時間もたなかったり、貧血が進みすぎて輸血が必要になったりすることもあります。

 

・下腹部のしこり


筋腫が握りこぶし以上の大きさになると、自分でも下腹の辺りにしこりに触れることがあります。さらに大きくなると、頻尿や便秘など、圧迫による症状が出たりします。筋腫が尿管を圧迫すれば「水腎症」といって腎臓が腫れてしまうこともありますが、通常はここまで大きくなる前に治療を行います。

 

このような症状を抱えて看護師さんが長時間勤務するのは大変です…。

 

 

 

すぐに治療しなければならないの?

子宮筋腫が発見されたからといって、必ずしも治療が必要とは限りません。症状も全くなく、大きさも10cm以下で妊娠も望んでいない場合、通常は半年から1年に1回超音波検査で大きさの変化を見るだけで、治療は行いません。


どんどん大きくなっている場合や、急激に大きくなった場合は途中で手術を勧められることもありますが、閉経までただ定期検査を受けるだけ、という方も多くいらっしゃいます。

 

 

 

治療が必要なのはどんなとき?

 

・過多月経や月経痛の症状がひどい場合

 

まずは薬で出血量のコントロールができるかどうかを試してみて、有効であれば薬物療法だけで様子を見ることができます。

 

・筋腫が大きい、又はどんどん大きくなっている場合

・筋腫が大きくて圧迫による症状がひどい場合

・妊娠を望んでいて、筋腫が妊娠の妨げや流産や早産のリスクになる場合


いずれも手術が必要です。手術法は筋腫の場所や大きさ、年齢などを複合的に考えて選択しますが、将来的な挙児希望がある場合は基本的には子宮を残すことを第一に考えます。

 

筋腫の大きさが10cm以下の場合は、開腹せず内視鏡下手術で摘出することも選択肢のひとつとして考えられます。


さらに最近では、筋腫に栄養を送っている血管を詰まらせる「子宮動脈塞栓術」や、MRIを見ながら高周波の超音波を集中させて筋腫に当てる「高周波超音波集積治療」などの新しい治療も出てきています。

 

どうしても手術以外の治療法を選びたいという場合は、これらの治療を行っている病院で、その治療が可能なのかどうかをまずは相談してみるといいでしょう。

 


【清水なほみ】

日本産婦人科学会専門医で、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。産婦人科・女性医療統合医療を専門に、患者に最適な医療を提供。クリニックのほかに、NPO法人やAll aboutガイドなどでも情報提供や啓発活動を行っている。

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コメント一覧(5)

5匿名2015年05月29日 09時37分

恐い。

4匿名2015年05月01日 07時38分

こわいなあ

3匿名2015年04月28日 11時03分

恐い

2匿名2015年04月28日 09時46分

3人に1人に筋腫があるのは女性として心配。

1匿名2015年04月28日 09時27分

数年前に検診で見つかりました。頻尿、便秘ですね。貧血なので内服中です

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  • 1.患者情報ラベルはふたに貼る。
  • 2.患者情報ラベルには患者氏名はフルネームで記載し、患者 ID など 2つ以上の情報を記入する。
  • 3.検体を容器に入れた後に患者情報ラベルを貼る。
  • 4.複数の患者検体を同時に扱う。
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