ベテラン看護師の態度にモヤモヤ
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2015年04月11日
人工心臓をつけた場合、入院を余儀なくされることが多いでしょう。しかし、そんな常識に希望をもたらしたのが、今回ご紹介する、あるアメリカ人の男性です。
その男性とは、ミシガン州のイプシランティという町に住む24歳のスタン・ラーキンさん。ミシガン州で初めて人工心臓をつけたまま自分の足で病院の外へ出た患者さんです。
スタンさんの胸には全置換型人工心臓のチューブが2本ついています。そのチューブは肋骨の下から体の外に出ていて、背中に背負うことのできる13ポンド(約5.9kg)の駆動装置に接続されています。この装置が出すリズムよく、絶え間のない、計算された正確な鼓動は、彼が今まさにその音で生きているという証です。
スタンさんは、「たしか僕は、これをつけてから3日くらいはその音を聞きたくなくて、耳を背けていたんじゃないかな」と静かに笑いながら言います。当時16歳だった彼はバスケットボールのプレイ中に意識を失い、医師から、心拍に異常が起こる不整脈源性右室異形成症(ARVD)という病気を患っていると告げられました。
ミシガン大学の心臓外科医、ジョナサン・ハフトさんによると、ARVDは他の多くの心不全と異なり、左右両方の心房・心室に影響が現れるため、他の一般的な心臓サポート装置ではスタンさんの生命を維持するのは難しいとのこと。
この病気は、若い成人に起こる突然死の原因のひとつに数えられています。弟のドミニクさんも同じ疾患を持っているそうです。
万が一、心臓が止まりそうなときに必要な電気刺激を得るために、スタンさんは何年間も植え込み型除細動器をつけていました。しかし、時には1日に26回もこの除細動器が作動するような状態になり、徐々にスタンさんの心臓は弱り、車まで歩くのがやっとという状態になってしまったのです。
昨年10月にはミシガン大学の医師から「きみの心臓は15%しか機能していない」と告げられ、スタンさんは移植を待つことになりました。しかし、心臓の状態はすでに悪化しており、医師からはあまり選択肢が残っていないと言われたそうです。そして11月、人工心臓が埋め込まれることになったのです。
このときは、重さ418ポンド(約190kg)の「ビッグブルー」と呼ばれる駆動装置がこの人工心臓につながれていました。スタンさんはこれを、「ドレッサーくらいの大きさ」と表現。医師はこの巨大な駆動装置についてこう語ります。
「今まで7人以上の患者が、移植を待つまでの間、このビッグブルーをつけて過ごした。だが、それは大きな機械を取り付け、彼らの動きを制限するということを意味しているんだ」。
しかし、技術は進歩しています。6月にはアメリカ政府が、「フリーダムドライバー」という新たな駆動装置を承認しました。これは、ビッグブルーと同じ機能を持ちながら、バックパックに入るほど小型化されたもので、スタンさんはこの装置を使用することになったのです。
12月23日、スタンさんは3人の幼い子供を含む家族でクリスマスを過ごすために、帰宅しました。ショッピングモールへ出かけ教会へ行き、その後、同じように人工心臓を持つ弟のドミニクさんのもとを訪ねました。ドミニクさんも、上手くいけばやがて兄のように「持ち運べる心臓」をつけて帰宅することができるでしょう。
スタンさんは、自分の持つ大きな音を立てる機械に興味を抱いた人に対して、喜んでこの装置のことを説明しています。彼は、「だって、これってかっこいいじゃん」と言います。この駆動装置は、道行く人の興味を引きつけるようです。
人工心臓は一般の人が目にする機会が少ないもの。きっと彼の勇気ある一歩が多くの人の気持ちを動かし、理解につながるのかもしれません。そして、スタンさんたちが早く心臓移植できる日が来ることを願います。
(文)Rio, S.
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7匿名2015年04月15日 13時30分
重いけれど外出できる自由には変えられないですね
6匿名2015年04月12日 19時37分
すごい・・・・
5匿名2015年04月12日 14時53分
大変だね
4匿名2015年04月12日 10時43分
いつかウエストポーチに入るくらいになるといいね!
3匿名2015年04月11日 12時30分
もっと小さくなる日が来るといいですね。
2匿名2015年04月11日 09時42分
重いですね。はやく軽量化になるといいですね。
1匿名2015年04月11日 08時26分
5,9キロかあ。医学が進歩したらもっと軽くなってくのかなあ