直流除細動器(DC)による除細動・実施 | 二次救命処置(ALS)【2】
【監修】
東京労災病院 看護部
Point
- 事前に除細動器の種類と至適エネルギーを確認
- 放電の際は周囲の安全を確認
- 組成がひと段落したら火傷した部位をクーリング、薬剤を塗布
「直流除細動器(DC)」による除細動:実施手順
(1)医師の指示により、エネルギー量を設定する
(2)充電ボタンを押す
■放電ボタンを押す前に確認すること■
・まわりの人の感電を防ぐため、患者さんから離れているか安全を確認する
・酸素マスクをしている場合は、発火防止の為はずす
・除細動効果の低減やヤケドを防ぐため、心電図のリード線などを挟まないように注意する
(3)放電ボタンを押す
(4)「心室細動」「無脈性心室頻拍」「無脈性電気活動」「心停止」かを判定する
(5)必要に応じてすぐに胸骨を圧迫して心配蘇生(CPR)を始め、再度、心電図を確認し、まだ脈が戻らないようなら再除細動の準備をする
■ポイント■
必要に応じて除細動を再度行う可能性もある
⇒かならず先回りするつもりで対応をする心構えが重要
■ポイント■
除細動におけるエネルギー量の基準値
※編集部註※
当記事は、2016年04月18日に公開した時点で、一部記載に誤りがございました。
(誤)■充電ボタンを押す前に確認すること■
(正)■放電ボタンを押す前に確認すること■
2020年7月6日に正しい情報に修正いたしました。訂正してお詫び申し上げます。