肌老化の原因の8割が紫外線って知ってた?正しい紫外線対策Q&A|ナースのお悩み解決ヘアメイク【11】

ナースの美容の悩みを、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト・大久保紀子が解決するヘアメイク講座

 

ナースのお悩み解決ヘアメイク

vol.11 肌老化の原因の8割が紫外線って知ってた?正しい紫外線対策Q&A

 

毛穴が気になっている看護師の写真

 

ナースのみなさん、紫外線対策してますか?
「外出するときは日焼け止めを一応塗ってるけど…」って思った方。

 

それだけじゃダメーーー!
肌が老化するか否かは、どれだけ紫外線を防いできたかどうかにかかってるんです。
気になった人は、これを読んで正しい紫外線対策を身につけましょう。
 

実は知らない?正しい紫外線の知識

その1 肌老化の原因の約8割が「紫外線」

肌老化の一番の原因は加齢ではなく、紫外線なんです。

信じられないと思った人は、おしりや太ももなど、普段紫外線を浴びない部分をチェックしてみて!

…ダメージの少ない肌がそこにあるはず。

 

紫外線には主に生活紫外線と呼ばれるUVAレジャー紫外線と呼ばれるUVBがあり、ともに老化を引き起こす原因に。
 

UVAとUVBの皮膚への浸透からくる肌の光老化を示した図

 

UVBは波長が短く、肌の表皮くらいまでしか到達しません。

そのため、日焼けやシミなどの肌ダメージもすぐにわかりやすく現れます。

一方、波長の長いUVAは肌の源である真皮層にまで到達します。

ダメージがすぐには現れませんが、ゆっくりと着実に蓄積されて将来的なシワやたるみを引き起こす原因となります。

紫外線対策とは、UVA・UVBの両方から肌を守らないと意味がないのです。

 

その2 紫外線は冬も多い

実は、ダメージが目に見えにくいUVAは一年中多いのです。

紫外線対策は季節に関係なく一年中しっかりやらないと意味がありません。

 

UVAとUVBの月別紫外線量を示したグラフ

 

その3 くもりや雨でも日焼け止めは必須

くもりや雨の日は、太陽が見えないから紫外線は少ないだろうと思うのは、大きな間違い!

UVAは雲を透過しやすいので、晴れの日とそこまで変わらない量が降り注いでいます。

一方、UVBは雲などに遮られやすいかわりに、そもそものエネルギーが強いので少量でも油断は禁物。

さらに、太陽が雲の隙間から見えているような日は、雲の乱反射によって晴天より強い紫外線が降り注いでいる場合もあります。

紫外線=目に見える太陽光ではないので、紫外線対策は常にしっかりやりましょう。

 

その4 日陰や日傘の下にも紫外線はある

紫外線対策として、99.99%紫外線カットの日傘や、つばの広い帽子をかぶっているから大丈夫…と思ってる人も大間違い!

もちろん上からの紫外線は防げますが、忘れてはいけないのが「地面からの反射」

特に地面が雪や水たまりなどで太陽光を反射しやすい場合は、ほとんどの紫外線は跳ね返ってきます。

自分が日陰にいるからといって安心せずに、日焼け止めは必ず塗りましょう。

紫外線の反射率を示した表

 

その5 目からも日焼けする

忘れがちなのが「目」

眩しいと感じるとことで脳が「日に当たってる!」と勘違いして、日焼けしたときと同じようにメラニンを生成してしまうのです。

どんなに肌を紫外線対策したとしても、目が無防備だと、日焼けと同じような結果になってしまうのでご注意を。

 

正しいUVケアってどうするの?Q&A

Q1 日焼け止めは肌にしっかり塗り込めばOK?

A1 塗り込みはNG!肌に乗せるように厚く塗る

 

日焼け止めを、ゴシゴシと肌にしっかり塗り込んでいく…これ実は間違い!

「塗る」のではなく「乗せる」のがポイント。

手に乗せてから塗るとムラになりやすいので、顔や首以外は容器から直接肌に乗せるのが◎。

塗り忘れやすい場所や重点的に塗ったほうがいいポイントは下の図でチェックして。

 

日焼け止めの塗り忘れやすい場所を重点的に塗るべき場所を示したイラスト

 

 

Q2 SPFとPAの違いって何?

A2 SPFはUVB、PAはUVAをどれだけ防げるかを表す

 

SPFの数字は「日焼け止めを塗ってないときに比べてUVBを何倍の時間防ぐか」、PAの+は「UVAをどれくらい防ぐか」ということを表します。

つまり

「SPF30 PA ++++」

とある場合、

「何も塗ってないときより、UVBを30倍長く防いで、UVAもめっちゃ防ぎますよ」

ということを表してます。

ただし、実際には衣服や汗などで日焼け止めが取れて、防御力は低下します。

状況や環境により効果は異なるので、こまめに塗り直すことを心がけましょう。

 

SPFとPAの単位の意味を示した表

 

Q3 とりあえず高い数値の日焼け止めを使っておけば安心?

A3 重要なのは数値よりもこまめに塗り直すこと

 

上記でも説明したとおり、日焼け止めは汗や衣服の摩擦などによって落ちてしまうもの。

数値の高さよりもこまめな塗り直しが重要。

生活シーンや季節に合わせて適切な数値のものを選べば大丈夫です。

生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方の図

 

Q4 汗で日焼け止めが落ちにくい冬はそんなに塗り直さなくて大丈夫?

A4 季節に関わらず2~3時間に一度塗り直すのが基本

 

日焼け止めが取れるのは、汗よりも衣服や手で触れてしまうことが大きな要因。

なので、季節は関係なく2~3時間毎に塗り直すのが大事です。

海に行ったりスポーツで汗をかいたりする場合は、その都度塗り直しましょう。

 

Q5 去年買った日焼け止めを使っても大丈夫?

A5 開封後は一年以内に使い切るのがベター。

 

古いと日焼け止め成分が分離して、肌トラブルの原因になる可能性もあります。

日焼け止めは、一年以内に使いきれなかったら新品を買うのが安心です。

 

今からでも遅くない!正しいUVケアで肌を守りましょう!

 

取材&文/土屋美緒

協力/ナガイレーベン

編集/金田陽子(看護roo!編集部)


【監修者プロフィール】

大久保紀子(おおくぼのりこ)

資生堂トップヘアメイクアップアーティスト。パリや東京コレクションのヘア&メイクアップを担当し、メイクアップカラーのスペシャリストとしてスクールや各種美容セミナーにて講師を務める。学校法人 資生堂学園 資生堂美容技術専門学校 副校長。

https://academy.shiseido.co.jp/

資生堂ナースビューティベーシック

 

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