いつでもどこでも！芳香浴の手軽な方法6つ｜アロマナース直伝！アロマセラピー入門【3】

色々な方法で楽しめるアロマセラピー。まずはもっとも簡単な芳香浴から始めてみましょう！

天然の植物の香りをお部屋に充満させたり、自分にまとったりすると、日常のストレスを緩和させて、気分転換やリラックスができます。

方法は簡単、ただ香りを嗅ぐだけです！

芳香浴の代表的な楽しみ方

①アロマポット

キャンドル式のアロマ芳香器です。上部の受け皿にお水を入れてアロマオイルを1～5滴垂らして使います。器の下のキャンドルに火を灯すことによってオイルが揮発し、香りがお部屋に漂います。少しお部屋を暗くしてアロマの香りを楽しみながらキャンドルの灯を見つめると、とってもリラックスできますよ。

②アロマランプ

電球の熱を使ったアロマ芳香器です。使い方はアロマポットと同じです。コンセントに芳香器をセットすると、電球が灯り優しい光と香りがお部屋に広がります。火を使わないので安全で、うっかり眠ってしまっても大丈夫です。おしゃれなデザインのものもたくさん売られているので、お部屋のインテリアとして楽しむのもいいですね。

③アロマディフューザー（超音波式・スチーム式）

ミスト（霧）が出るタイプの芳香器です。超音波で水を振動させ、ミストを発生させる超音波式のものと、タンクの水を加熱し熱い蒸気を発生させるスチーム式のものがあります。

発生したミストが見えるので視覚的にも楽しめます。なんといっても乾燥するこの時期、女子にとってミストは嬉しいですよね♪

と、ここまではごく一般的な方法でしたが、せっかくですので今回はもっと手軽に芳香浴を楽しめる裏ワザをご紹介します。

いつでも手軽にアロマセラピー！

①マグカップで芳香浴

お湯を入れたマグカップに1～2滴垂らします。香りの蒸気が立ち上がります。

※間違えて飲まないでくださいね。

②ティッシュで芳香浴

ティッシュに1～2滴垂らします。胸元にしのばせておくと、体温で香りが立ち上がるのでおすすめです。枕元に置いてもいいですし、花粉症や風邪などの鼻づまりが辛い時に、ミント系のスッキリした香りをマスクにはさむのもおすすめです。その時は1滴にし、精油がついている部分が直接鼻腔や皮膚につかないようにしましょう。これはかなりスッキリしますよ。ハンカチに香りをつけるのもなかなか素敵です♪

とても簡単に実践できますが、患者さんから出る大切な情報源である匂いを見逃してしまう可能性があるため、勤務中は避けてください。

③直接服に1滴つける

ちょっと乱暴な方法なので、書店で売っているアロマの本はもちろん、セラピストになるための教科書などには紹介されていませんが……、横着な私が芳香浴で一番使っている方法です。

シミになる精油もあるのであまりおすすめできませんが、それが気にならない人は色の濃い服でチャレンジしてみてください。胸元の下着に一滴つけると、周囲の人に気づかれずに自分だけで香りを楽しめます。

ストレスで呼吸が浅くなってしまっている時は「フランキンセンス」などがおすすめ。気持ちを軽くしたい時は「オレンジ」なんかもいいですね。広範囲に香りを楽しみたい時は、袖口につけると手を動かすたびにふんわり香っていい感じですよ。

ただし白衣に香りを付けるのは厳禁なので、プライベートの時に付けてくださいね。

どうでしたか？　アロマセラピーがとっても身近に感じられたと思います。

「自分が気持ちいい」と感じる香りを探してみて、日常生活でぜひ役立ててみてくださいね。

生活の質がグンと上がりますよ。

さぁ、次回はアロマを使った「セルフマッサージ」です。

身体もお疲れ気味の看護師さん、アロマで心も体も癒やされましょうね。

【桐山勝枝】日本アロマコーディネーター協会認定：アロマコーディネーター

大学病院で、アロマセラピストとして患者さんへのマッサージを行う。また同病院の看護部福利厚生の一環として、勤務する看護師向けにもアロママッサージを実施。呼吸療法認定士としての経験を活かし、呼吸困難のある患者へ別のアプローチでアロマセラピーも行う。病院や保健センターなどでアロマとタッチについての講演会など行うほか、ヒーリングタッチ・ジャパンのコーディネーターとして、看護におけるヒーリングの普及にも努めている。