せん妄を起こすことを想定していなかった患者さんが発症したとき,家族に何を伝えればよいですか?

『せん妄のスタンダードケア Q&A100』より転載。
今回は、想定外のせん妄が発症した際の家族ケアについて解説します。

 

せん妄を起こすことを想定していなかった患者さんが発症したとき,家族に何を伝えればよいですか?

 

せん妄という一時的な意識障害を起こしていることを家族に伝えるとともに,家族の不安を受け止めます.
そして,せん妄発症時のかかわり方のコツを伝えるとともに,せん妄は一時的な症状であること,再発の可能性があることを伝えます.

 

〈目次〉

予期せぬせん妄は家族のショックが大きい

直接因子である基礎疾患が引き金となり発症するせん妄は,急性発症であることが知られています.

 

せん妄がローリスクで,せん妄について医療者から説明を受けていなかった家族は,興奮や混乱をしている患者さんを目の前に,日々の生活の中では素振りもなかった日常の様子との格差に大きく落胆するでしょう.せん妄の直接因子となっている病態に重ね,せん妄のさまざまな症状により「変になってしまった」と強いショックを受けると想像されます.

 

家族対応のポイント

このようなときに,せん妄は可逆的であるため原因を取り除けば元に戻ると家族に伝えても,目の前の変わってしまっている患者さんの状態にとらわれ,医療者の説明がなかなか理解してもらえないことも珍しくありません.

 

このような場合は,以下のような対応がポイントとなります.

 

表1せん妄のローリスク患者さんが発症したときの家族対応のポイント

せん妄のローリスク患者さんが発症したときの家族対応のポイント

 


[Profile]
藤田 冬子 (ふじた ふゆこ)
神戸女子大学健康福祉学部

 

*所属は掲載時のものです。

 


本記事は株式会社南江堂の提供により掲載しています。

 

[出典]『“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100』(編集)酒井郁子、渡邉博幸/2014年3月刊行

 

“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100

 

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