C-ペプチド|ホルモン | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

 

今回は、C-ペプチドについて解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

C-ペプチドの基準値

  • 血清:0.8~2.5(ng/mL)
  • 尿:22.8~155.2(μg/日)(ECLIA法)

 

〈目次〉

 

C-ペプチドの定義

C-ペプチドは、膵臓のβ細胞でインスリンがつくられて血中に分泌される際に、インスリンと同じ比率で分泌される物質で、体内で分解されずに尿中に排泄される。臨床的意義はインスリンと同じであるが、とくにC-ペプチドは次のような場合に測定される。

 

  1. インスリン注射をしているときの内因性インスリンの分泌状態を知りたい場合。
  2. インスリン抗体が多量に存在する場合は、インスリンの測定よりC-ペプチドを測定したほうが正しいインスリン分泌状態がわかる。
  3. 1型糖尿病と2型糖尿病の鑑別(1型では血中・尿中C-ペプチドともに低値になる)。
  4. グルカゴン負荷試験のときなど。

 

C-ペプチドの異常とその原因

 

 

基準値 血清:0.8~2.5(ng/mL)
尿:22.8~155.2(μg/日)(ECLIA法)

※腎機能が低下している患者では、血中C-ペプチドは高値を示し、尿中C-ペプチドは低値を示す。また、尿中C-ペプチドは、日内変動・日差変動がみられる
  • 糖尿病(1型糖尿病)
  • 膵疾患に続発する糖尿病
  • 腎機能不全
  • 下垂体機能不全
  • 腎不全(尿中のみ低値)
 

 

 

C-ペプチドと他の検査との関連性

血糖値、インスリン、グルカゴンなどの結果と併せて総合的に判断する。

 

C-ペプチドの検体の取り扱い

  • 血清で凍結保存可能(空腹時採血)である。
  • 24時間蓄尿で凍結保存可能(1日蓄尿量明記)である。

 

C-ペプチドに関わる看護のポイント

看護に必要な情報

疾病の有無

低血糖症状の有無と程度

高血糖症状の有無と程度

治療の有無と程度

診察と検査の結果

合併症の有無と程度

視力障害、末梢神経障害、腎機能障害など

 

看護援助(クッシング症候群の場合)

観察と感染予防

  • 一般に感染症に対して抵抗性が低下し、症状が現れにくいので、ささいな徴候でも見落とさないよう注意深く観察する。
  • 皮膚を傷つけると治りにくいので、常に清潔にし、傷をつくらないようにする。手洗いや含嗽の励行、の手入れなどに気を配る。

精神症状への援助

  • 落ち着いた雰囲気のなかで十分に患者の話に耳を傾け、精神症状への援助を行う。
  • 不眠は精神症状の初期症状のことが多いので注意する。
  • 多毛や肥満など、外見の変化に関して悩みをもちやすいので、理解ある態度で接する。

食事療法への援助

  • 塩分制限、高カリウム食、高蛋白食を基本に栄養バランスをとる。
  • 糖尿病合併のときはカロリー制限をする。
  • 消化性潰瘍を起こすことがあるので、消化器症状に注意する。

骨折の予防

  • 転倒などによる病的骨折を起こしやすいので、履き物や洋服を選び、廊下やベッド周囲の環境に気を配り、患者の安全を守る。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

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