PIVKA-Ⅱ|腫瘍マーカー | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

 

今回は、PIVKA-Ⅱについて解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

PIVKA-Ⅱの基準値

  • 40.0(mAU/mL)未満(CLIA法)

 

〈目次〉

 

PIVKA-Ⅱの定義

PIVKA-Ⅱは、血液凝固第Ⅱ因子であるプロトロンビンの肝における生合成不全に由来する異常蛋白である。1984年リーブマン(Liebman)らが肝癌患者に高率に検出されることを発見し、腫瘍マーカーとしての意義が見い出された。

 

血中PIVKA-Ⅱの濃度を知ることにより、肝細胞癌の存在を推測することができる。AFP(α-フェトプロテイン)とは相関関係がなく、比較的特異性が高いので、AFPとは別の腫瘍マーカーとして注目されている。

 

PIVKA-Ⅱの異常とその原因

 

 

  • 肝細胞癌
  • 閉塞性黄疸
  • 転移性肝臓
  • 肝硬変
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • その他
    乳児ビタミンK欠乏性出血症(ほぼ全例で陽性:ワルファリンカリウム投与時)

     

基準値 40.0(mAU/mL)未満(CLIA法)

 

図1肝細胞癌

肝細胞癌

肝細胞癌

 

PIVKA-Ⅱと他の検査との関連性

AFPと相関性がないため、同時測定により肝細胞癌の診断率が上昇する。

 

PIVKA-Ⅱの検体の取り扱い

検体は血清で凍結保存可能である。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

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