ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)|感染症 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

 

今回は、ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の基準値

  • 200(IU/mL)以下

 

〈目次〉

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の定義

ASOとは、A群溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)が産生する菌体外毒素(ストレプトリジンO)に対する毒素中和抗体の力価のことである。ASO価を検査することにより、A群溶連菌の感染を推測する。

 

略語

 

  • ASO(抗ストレプトリジン-O):antistreptolysin-O
  • ASLO:同上

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の異常とその原因

 

 

A群溶連菌感染症

  • 猩紅熱
  • 急性糸球体腎炎
  • リウマチ熱
  • 血管性紫斑病
  • 扁桃炎
基準値 200(IU/mL)以下

 

図1溶血性連鎖球菌の顕微鏡写真

溶血性連鎖球菌の顕微鏡写真

 

図2扁桃腺炎症例にみられた扁桃陰窩内の菌塊

扁桃腺炎症例にみられた扁桃陰窩内の菌塊

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)と他の検査との関連性

  • 細菌検査による菌の検出をする。
  • 他の溶連菌外毒素抗体〔抗ストレプトキナーゼ抗体(ASK)、抗デオキシリボヌクレアーゼB(ADNase-B)〕を調べる。
  • CRPなどで現状の炎症の把握をする。

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の検体の取り扱い

検体は血清で凍結保存可能である。

 

ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)に関わる看護のポイント

看護に必要な情報

疾病の有無と程度

溶連菌感染の既住

扁桃炎、上気道炎、中耳炎、膿皮症など

 

<溶連菌感染症を疑ったときの注意点>

  • 小児は溶連菌感染症に何回も罹患しうる。
  • 健康小児、健康成人も、溶連菌を常在菌として咽頭にもっていることがある。
  • 潜伏期は2~4日で、抗体価上昇は1週間の終わり頃である。

随伴症状の有無と程度

発熱、関節痛、皮膚症状、心症状など

 

検査結果とその変化

CRPなど

 

治療内容と効果

 

看護援助

安静の保持と日常生活行動の援助

  • 感染症状の強いときは、体力の消耗を防ぐために安静をとる。
  • 枕、円座などを利用し、多様な全身・局所症状に対して安楽な体位を工夫する。
  • 安静を保持できるように、洗面・清拭・食事などに対する援助、衣類・寝具・環境の調整をする。

食事への援助

  • 高エネルギー・良質のアミノ酸を含んだ蛋白質・高ビタミンで消化のよい食事を摂るよう工夫をする(分食、適温など)。
  • 水分、電解質の補給をする(スポーツドリンクなどの補給)。

清潔への援助

  • 歯みがき、口腔清拭、含嗽などを行う。
  • 口腔内の細菌繁殖を防ぐ。
  • 二次感染を予防するために、口唇、鼻腔、眼瞼の清潔を保ち保護する。
  • 陰部、殿部および全身の清潔を保つ。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

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