KL-6(シアル化糖鎖抗原)|感染症 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

 

今回は、KL-6(シアル化糖鎖抗原)について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

KL-6(シアル化糖鎖抗原)の基準値

  • 500(U/mL)未満(ECLIA法)

 

〈目次〉

 

KL-6(シアル化糖鎖抗原)の定義

KL-6は間質性肺炎群(特発性間質性肺炎〔IIP〕、過敏性肺炎膠原病性間質性肺炎など)に特異性が高い血清マーカーである。とくに、活動性の間質性肺炎では、非活動性に比べ高値を示す。間質性肺炎が疑われるときや、その活動性の把握のために行われる検査である。

 

KL-6は、シアル化糖鎖抗原であり、肺胞上皮細胞などに発現する巨大分子である。その他の間質性肺炎の血清マーカーには、SP-AとSP-Dがある。

 

KL-6(シアル化糖鎖抗原)の異常とその原因

 

 

  • 特発性間質性肺炎(IIP)
  • 過敏性肺炎
  • 膠原病性間質性肺炎

活動性>非活動性

偽陽性
基準値 500(U/mL)未満(ECLIA法)

 

図1間質性肺炎の肉眼像

間質性肺炎の肉眼像

 

蜂窩肺(honeycomblung)の状態を示す

 

図2間質性肺炎の組織像

間質性肺炎の組織像

 

KL-6(シアル化糖鎖抗原)と他の検査との関連性

胸部X線、胸部CT検査、肺機能検査などで間質性肺炎の拡がりや性状を検討する。気管支鏡検査での肺生検、肺胞洗浄液検査や胸腔鏡下での肺生検を行い、病理組織学的な確定診断を行う。

 

KL-6(シアル化糖鎖抗原)の検体の取り扱い

検体は、血清で冷蔵保存可能である。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

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