血中薬物濃度検査|その他 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

 

今回は、血中薬物濃度検査について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

〈目次〉

 

血中薬物濃度検査の定義

薬物療法の効果は、多くの場合、血中薬物濃度に大きく反映される。また、薬に対するヒトの反応性(薬理効果)は個人によって著しく異なることが知られている(血中薬物濃度の推移を決める因子参照)。

 

血中薬物濃度をモニタリングすることにより薬物投与設計を行い、的確な薬物療法を実践することを治療薬物モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring=TDM)とよぶ。

 

血中薬物濃度検査は、繰り返し投薬した場合、ある時間を経過すると体内の薬物量が一定になる状態(定常状態)に測定した値を評価する。

 

日常的に病院内で用いられる血中薬物濃度の測定法としては、高速クロマトグラフィ法と免疫測定法がある。

 

血中薬物濃度の推移を決める因子

遺伝的因子

 

環境的因子

生理的因子

病態因子

薬物相互作用

その他

  • 妊娠の有無
  • 嗜好品(喫煙、コーヒー、アルコール)

 

TDMを行うおもな薬剤

TDMを行うおもな薬剤は以下である。

 

表1TDMを行うおもな薬剤

TDMを行うおもな薬剤

 

※腎障害を防止するために次回投与直前の最低濃度(トラフ)と、聴覚障害防止のために投与後の最高濃度 (ピーク)をモニタリングすることが勧められてられている。
※※個人差が大きく、また治療する疾患によって、治療域、トラフ値は異なる。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

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