最終更新日 2020/01/23

クレアチニン

クレアチニンとは・・・

クレアチニン(くれあちにん、creatinine;Cr)とは、筋肉で作られる老廃物の一つである。そのほとんどが腎臓の糸球体から排泄される。

血液中のクレアチニン(血清クレアチニン)の濃度は、腎機能を反映している。

【腎機能測定法】
腎機能は糸球体濾過量(GFR)で評価されることが多いが、GFRを正確に評価するにはイヌリンクリアランスを測定する必要がある。しかし、イヌリンクリアランスを測定することはかなり煩雑であるため、実臨床ではクレアチニンクリアランス値(CCr)もしくはCr値から計算したGFR推算値(eGFR)が代替として用いられている。ただし、CCrは尿細管からのCr分泌も計算に入るためGFRを過大評価する傾向があり、また、eGFRは筋肉の量に依存するため痩せている老人などの評価には注意が必要となる。

執筆: 大久保祐希

兵庫県立尼崎総合医療センター ER総合診療科フェロー

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