最終更新日 2023/09/26

抗体検査

抗体検査とは・・・

抗体検査(こうたいけんさ、antibody test)とは、抗体を検体から検出することにより、過去に対象となる微生物に感染していたかどうかを診断する検査である。

 

なお、抗体とは、細菌やウイルスなどの人体にとっての異物(抗原)に対する免疫反応によって作られる物質である。また、対象となる抗原を標的にして個々に作られるため、抗原によって異なる固有の物質である。

 

その他、膠原病などに特異的な自身の成分を異物(抗原)とみなし作られる自己抗体を測定することも可能である。

 

【検査の方法】
検体(血液や髄液など)を採取し、抗体の有無を測定する検査である。

 

【検査結果の見方】
免疫反応により十分な量の抗体が作られるまでには数日から数週間かかる。そのため、感染や発症の初期には陰性となることが多い。
また、感染が治った後にも抗体は体内に残るため、過去に感染していたが現時点では感染していない場合でも陽性となる場合がある。

 

 

【引用参考文献】
1)岡 秀昭.感染症プラチナマニュアル Ver.7 2021-2022 Grande.メディカルサイエンスインターナショナル.2021,p596.

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