最終更新日 2019/09/30

初診料

初診料とは・・・

初診料(しょしんりょう)とは、1つの疾病について患者がはじめてその保険医療機関を受診したときに算定できる点数のことである。別の疾病について受診した場合は、最初の疾病が治癒した後であれば、同月内でも初診料が算定できる。なお、初診から1ヶ月以上経過している場合は、同一の病名や症状であっても初診として初診料が算定できる。初診料に対して再診料(さいしんりょう)とは、同一の疾病について同月内2回目以降にその医療機関を受診したとき、算定できる点数である。

 

軽症患者の大病院の受診を減らすための取り組み

医療へのフリーアクセスを掲げる日本ではどの病院、診療所を受診しても、原則として患者が支払う医療費の自己負担額は同額となる。これに、大病院を好む日本人の国民性なども加わって、風邪など軽症の患者まで自分の判断で大病院を受診し、病院の医師や看護師の負担が増えたり、待ち時間が長時間となるなどの悪循環がうまれている。

 

そこで、国は、軽症患者の大病院の受診を減らすための取り組みとして、まずは「かかりつけ医」を受診するよう促している。患者は「かかりつけ医」を受診し、そこで高度な検査・治療が必要と判断された場合には、紹介状をもらって大病院を受診する、という流れである。その流れを促進するため、2016年度の診療報酬改定では、初診の患者が500床以上の大病院を紹介状なしで受診した場合には、最低5000円の定額負担を徴収する仕組みが導入された。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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