社会福祉の基本（42問）　社会福祉に関わる機関

第105回午後83問

児童相談所の業務はどれか。2つ選べ。

1.　児童の一時保護
2.　自立支援給付の決定
3.　不登校に関する相談
4.　身体障害者手帳の交付
5.　放課後児童健全育成事業の実施

解答・解説

1.　児童の一時保護: 子どもの一時保護を行うことが児童相談所の業務として規定されている。
2.　自立支援給付の決定: 自立支援給付は障害福祉サービスの自立支援医療・介護給付・補装具などに必要な費用の支給であり、市町村などに申請を行ってその支給認定を受ける。児童相談所は自立支援給付の決定はしない。
3.　不登校に関する相談: 不登校に関する相談は児童相談所の業務に含まれる。
4.　身体障害者手帳の交付: 身体障害者手帳は、都道府県知事（と指定都市市長または中核市市長）から交付される。
5.　放課後児童健全育成事業の実施: 保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後に小学校の余裕教室や児童館を利用して適切な遊びおよび生活の場を与えて、その健全な育成を図るのが放課後児童健全育成事業である。この事業の実施主体は、市町村（特別区および一部事務組合を含む）である。ただし、市町村が適切と認めた者（社会福祉法人、保護者会、運営委員会）に委託を行うことができる。

児童相談所の主な業務には、①各市町村の区域を超えた広域的な見地から実情の把握に努めること、②子どもに関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識および技術を必要とするものに応ずること（虐待、不登校、非行、養子縁組、障害や疾患等、保護者の養育困難など）、③子どもおよびその家庭につき、必要な調査ならびに医学的、心理学的、教育学的、社会学的および精神保健上の判定を行うこと、④子どもおよびその保護者につき③の調査または判定に基づいて必要な指導を行うこと、⑤子どもの一時保護を行うことなどがある。